巨人・戸郷翔征、待望の初勝利に安堵「1人だけ開幕してなかった」 2軍落ち経験も…誓う“逆襲”

ヤクルト戦に先発し6回2失点で白星「もっといい姿を見せたい」
■巨人 5ー2 ヤクルト(25日・東京ドーム)
巨人の戸郷翔征投手が25日、本拠地東京ドームでのヤクルト戦に先発。6回を2失点(自責1)に抑え、今季7試合目の登板で待望の初勝利を手にした。試合後のヒーローインタビューでは「長かった。1人だけ開幕してなかったのでなんとか勝ててよかった」と語った。
初回、先頭の岩田に安打を許し1死二塁のピンチを迎えるも、3番サンタナのライト前に抜けそうな打球を二塁手の吉川が好捕。このプレーが右腕の背中を押した。3回にオスナに2点適時打を許したが、同点までは許さず粘りの投球で応えた。
打線は2回1死二、三塁から浅野の2点適時打で先制すると、増田陸も左前に適時打を放ちリードを広げた。1点差に詰め寄られた3回は、1死一、三塁のチャンスをつくると相手のミスもあり2点を追加し戸郷を援護した。
戸郷は6回108球で2失点。7安打1四球と毎回ランナーを背負うピッチングとなったがヤクルト打線に決定打は許さず、リードを守り救援陣にバトンを渡した。9回は守護神マルティネスが無失点に抑え、戸郷は今季1勝目をあげた。
試合後のお立ち台に現れた右腕をファンは大歓声で迎えた。「長かったですね」と本音を漏らすと「使ってくれた首脳陣に感謝していますし、たくさんの人に支えられてここまでこれたので最高です」と語った。5月下旬でようやく掴んだ白星に「1人だけ開幕してなかったのでなんとか勝ててよかった。長かったですがこれから逆襲が始まります」と意気込みを見せた。
戸郷は開幕投手を任されたが、3月28日のヤクルト戦で5回4失点(自責2)、続く4月4日の阪神戦も3回3失点でKO。さらに11日の広島戦は自己ワーストの10失点。翌日に抹消され、2軍調整となった。
約1か月の2軍調整を経て今月5日の阪神戦で復帰登板も本来の投球は影をひそめ、今季5試合目の先発となった20日の阪神戦では4回3失点で降板し4敗目を喫していた。
この試合まで防御率7.52と苦しい投球が続いていたが、7試合目でようやく掴んだ白星。ヒーローインタビューを「もっといい姿を見せたいと思います」の言葉で締めくくった右腕にとって、この1勝が復活のきっかけとなるか、次戦以降の登板に注目が集まる。
(Full-Count編集部)