ライブは落選続きも…共感する歌詞でドハマリ 伊藤裕季也が厳選した“ミセス”お気に入り5曲

楽天・伊藤裕季也が厳選した5曲を紹介 【写真:PLM】
楽天・伊藤裕季也が厳選した5曲を紹介 【写真:PLM】

「点描の唄」は「もう言う事なしです、全部が好きです」

 選手の日常や人となりが垣間見えるプレイリストを紹介する「プレイリスト パ」。第4回は、楽天の伊藤裕季也内野手が厳選した「個人的Mrs.GREEN APPLEベスト盤」を紹介する。Mrs.GREEN APPLEの大ファンを公言している伊藤裕に、数多くある曲の中から、特にお気に入りの曲を選んでもらった。

 SNSや街中で耳にした楽曲のなかで、「この曲、良いな」と思ったものを調べると、Mrs.GREEN APPLEの楽曲であることが多かったようで、明確なきっかけこそなかったものの、知らぬ間にファンになっていたという。「一昨年の時点で、すでにハマっていました!」と笑顔を見せたかと思えば、「ライブは、ずっと落選し続けています……」と少し悲しそうな様子。そんな伊藤裕が厳選した5曲がこちら。

(1)点描の唄(feat.井上苑子)/Mrs.GREEN APPLE
 この曲に関しては、もう言うことなしです。歌詞もそうですし、歌の雰囲気やメロディー、全部が好きです。言葉で表現することがとても難しいんですが、とにかく好きなんですよね。家でのんびりしている時に、ふと聞きたくなって、1度流し始めたら、最後までずっと聴いていたくなります。家では音楽を流している時間が多いですが、「何を流そうかな」と思った時に、パッと思い浮かぶのがこの曲ですね。

(2)鯨の唄/Mrs.GREEN APPLE
 “必死に頑張っているけれど、誰も見てくれていないんじゃないか”という孤独を感じている人に刺さる歌なんじゃないかなと思います。“孤独を感じたとしても、絶対に誰かが見てくれているから、前向きに頑張ろう”というメッセージとして、歌詞を解釈していて、僕自身も重なる部分が多いんです。長いシーズンを戦っていくなかで、結果が出ないと、どうしても取り残されていると感じてしまう時があります。そんな時でも、誰かが必ず見てくれていて、評価してくれているというポジティブな気持ちになれるので、すごく好きで、励まされることが多い曲です。

(3)クダリ/Mrs.GREEN APPLE
 メロディーが好きで聴き始めましたが、歌詞からは“人を思いやるがゆえの感情”のようなものを感じます。特に『背伸びが得意になり 繕うのなんかは朝飯前』という歌詞に共感しました。“周りの目が気になって、気を遣いすぎてしまう。自分だけが犠牲になればいいやと思ってしまって、他人を優先してしまう。でも、やっぱりその苦しさにも気づいてほしい”というような感情の矛盾に人間味を感じて、すごく好きです。僕は、あまり悩むタイプではないですが、自分自身の人間関係についていろいろと考える時間はあって、そういう時に聴くことが多いですね。
(作詞作曲:大森元貴、2019年、Mrs.GREEN APPLE「クダリ」から引用)

(4)umbrella/Mrs.GREEN APPLE
 ボーカルの大森さんが学生時代に作った曲です。もともと音源として世に出す予定はなかったそうなのですが、亡くなられた大事な方が好きだった歌ということで、音源に残すことが決まったというエピソードがきっかけで知りました。この曲の歌詞は、人によっていろいろな解釈ができると思っているので、皆さんにも聞いていただいて、どういう解釈をするのか聞いてみたい曲でもあります。

(5)フロリジナル/Mrs.GREEN APPLE
 あくまで僕の解釈ですが、“相手のことを考える前に、本当は自分を守りたいし、傷つきたくない”という感情が歌詞から読み取れます。綺麗事だけを並べてしまえば、相手のことを思いやる気持ちが一番大事かもしれないですが、きっとみんな心のどこかに“本当は他人に期待をしたいけれど、自分が傷つきたくないから期待できない”とか、“何よりも自分が一番大切だから、自分を守りたい”という気持ちがあるはずで、その感情にフォーカスした曲だと思っています。ただ、こういった感情を表に出す人はなかなかいないと思うので、きっといろんな人がこういう感情を内に秘めているんだろうな……と考えながら聴いています。

◯Mrs.GREEN APPLE
 2013年に結成された日本のロックバンド。2015年に、EMI Recordsからミニアルバム『Variety』でメジャーデビュー。2024年には、Spotify Japanで最も再生されたアーティスト“Top Artists of 2024 Japan”で2年連続1位に輝いた。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY