元鷹の福田秀平氏がマリナーズのコーチ就任 異例のキャリア…メジャー未経験で指導者に

メジャー経験のないNPB出身者がMLB球団でコーチを務めるのは異例
元ソフトバンク、ロッテで外野手としてプレーした福田秀平氏がメジャーリーグのマリナーズでスペシャルアサインメントコーチ兼コンサルタントに就任したことが11日、分かった。福田氏はすでに現地でチームに合流しており、10日(日本時間11日)には傘下の3Aタコマで一塁ベースコーチも務めた。
福田氏は、今春2月に研修生としてマリナーズのスプリングトレーニングに参加。18年に及ぶ現役生活で培ってきた外野守備と走塁の技術や知識、そして積極的に学ぼうとする姿勢が球団内で高く評価された。帰国後に、正式にマリナーズとスタッフとして契約を結ぶことが決定し、5月下旬に再渡米していた。メジャーリーグ球団でプレー経験のないNPB出身者が、メジャー球団でコーチングスタッフとして契約を結ぶのは異例のことだ。
2006年の高校生ドラフト1巡目で多摩大聖ヶ丘高からソフトバンクに入団した福田氏は、2010年に1軍デビュー。その後は俊足と堅実な外野守備を武器に出場を重ねた。2011年から2015年には、当時のプロ野球記録となる32連続盗塁成功を記録。代走や守備固めなど幅広い役割を担い、チームの貴重な戦力となった。2019年オフにはFA権を行使してロッテへ移籍。くふうハヤテでプレーした昨季限りで現役生活にピリオドを打っていた。
マリナーズにはイチロー会長付き特別補佐兼インストラクターがおり、藤浪晋太郎投手も在籍。先日、乙坂智外野手もマイナー契約を結んだ。福田氏はメジャーチームだけでなく、マイナーリーグやドミニカ共和国のアカデミーも巡回して指導を行う。また、日本人選手のスカウティング活動も行う。日本球界で積み上げた18年のキャリアと経験を引っ提げ、異国の地で指導者としての第一歩を踏み出した。
(Full-Count編集部)
