美女アナに届いたまさかの報せ「非現実的」 “異例デビュー”に胸バクバク…大抜擢の裏側

関西テレビ・橋本和花子アナが29日のオリックス-楽天を初実況
丁寧な心遣いで、言葉を紡ぐ。関西テレビの橋本和花子アナウンサーが、29日に京セラドームで行われるオリックス-楽天で、実況デビューする。当日は「J SPORTS」で中継される予定で、映像の制作は関西テレビが担当予定となっている。近年では“異例”となる女性アナウンサーのプロ野球実況。当日に向けて準備を進める橋本アナの心境は――。
入社前から夢見ていたプロ野球の実況中継。“本番”が迫るにつれ、メモを書く量が増えてきた。「私にとって、プロ野球実況は夢の1つでした。ただ、調べたところ、前例は片手で数えるほどしかなかったため、言葉では『プロ野球実況に挑戦したい』と伝えてきましたけれど、やはり(心の)どこかで非現実的でした」。中継映像を見ながら、練習する日々を過ごしている。
「就職活動中からプロ野球の実況がしたいと言ってきました。(幼少期から)野球ファンだったので、まずはヒーローインタビューのインタビュアーに憧れ、そこからテレビ実況に憧れを持ちました。今では映像を見ながら話して、練習を重ねています。その難しさに、改めて実況アナウンサーの偉大さを知りましたね。私には未知の域です」
まさかの抜擢を伝え聞き、胸を躍らせた。ただ、今になってはバクバクの新しい挑戦にもなっている。「今までにない取り組みなので、最初はワクワクの方が大きかったんですけど(試合日が)近づいてきたら緊張しますね。異例の挑戦を許して下さったオリックス球団さん、カンテレには本当に感謝しかないです。練習は昨年末くらいから本格的に始めました。普段から実況をされている先輩に指導して頂いています」。
自身のスポーツ経験から思うこともある。「シンプルにかっこいいですよね。スポーツをプロの世界で生業として続けている選手の皆さんには、単純にリスペクトの気持ちがあります。比べられるものではありませんが、私も3歳から15年間、バトントワリングに励む日々を過ごしていたので、スポーツの楽しい部分とそうではない部分を自分なりには理解しているつもりです。だからこそ、今でもスポーツの熱量から勇気がもらえています。それを、実況を通して見てくださるみなさんに少しでもお伝えできればなと思っています」。
橋本アナにとっての“開幕戦”が刻一刻と近づいている。颯爽と駆け抜けるダイアモンドが似合うプレーヤーたちを、そっと後押しする。
(真柴健 / Ken Mashiba)
