鷹・川口冬弥、「突然の出来事」で支配下入り 育成6位の25歳苦労人「感謝の気持ち」

甲子園で記者会見…背番号「95」
ソフトバンクは20日、育成の川口冬弥投手を支配下選手登録することを発表した。背番号「95」。その後に甲子園で会見が行われ、川口と三笠杉彦GMが出席した。右腕は「チャンスを下さった球団に対して感謝の気持ちが一番大きいです」と笑顔を見せた。
1999年生まれの25歳で、奈良県出身。東海大菅生高、城西国際大時代は控え投手で、公式戦経験もほとんどなかった。社会人のクラブチーム・ハナマウイから少しずつ頭角を現し、2024年は四国IL徳島でプレー。同年オフのドラフト会議で、育成6位指名を受けてソフトバンクに入団した。
25歳での“遅咲き”のプロ入りとなったが、見事に手にした支配下の夢。川口は「まずは、25歳と言う年齢で自分を指名していただいて、チャンスを下さった球団に対して感謝の気持ちが一番大きいです。今年が始まって、とりあえず目標にしていたことだったので。ここで満足せず、日本シリーズで活躍することを目標に今年は頑張りたいです」と目を輝かせた。
新たに掴んだ「95」のユニホーム。「まだ、2桁の実感がない中で95番と。95といえば川口と言える数字にしたいです」と話した。
ウエスタン・リーグでは16試合に登板して防御率0.98の好成績。三笠GMは「今年、独立から入ってきて、年齢経験からしても、即戦力になってくれるか、という契約だった。期待に応えてくれて、2軍でしっかりと活躍をしてくれた。成績、球威、どれをとっても今の支配下の中で戦力になってくれると評価をさせていただきました」と太鼓判を押した。
25歳の苦労人が、目標としてきた支配下登録を掴み取り、ソフトバンクの支配下枠は「68」となり、残り2枠になった。
(Full-Count編集部)
