6月頭には決まっていた“DeNA・ビシエド” 本部長が「とても重要でした」と語ったポイント

入団会見を行ったDeNAのダヤン・ビシエド【写真:松本洸】
入団会見を行ったDeNAのダヤン・ビシエド【写真:松本洸】

萩原本部長「打撃ももちろんですが守備が非常にうまい。総合的に期待」

 DeNAに加入したダヤン・ビシエド内野手が22日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。同席した萩原龍大チーム統括本部長は「引き続き打線に活気が必要ということで、フォード選手が左(打者)、右(打者)のビシエド選手もぜひ仲間になってもらいたいということで」と獲得の経緯を説明した。

 会見場に入室したビシエドの第一声は「ざーす」。約9か月ぶりの来日となったが、すっかり“日本流”が染み付いているようだ。2016年から2024年まで中日でプレーし、通算958試合で139本塁打。2023年に国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たしたため、2024年からは外国人枠を外れていた。

 DeNAの外国人は現在、ジャクソン、ケイ、バウアーが先発ローテーションの一角に君臨。7月に入り昨季まで在籍したフォードの“出戻り”を発表し、早速19日に1軍に昇格した。故障のためオースティンは6月6日に、ウィックは7月16日に出場選手登録を外れているが、万全なら疑いようのない1軍戦力だ。NPB経験豊富なビシエドが“日本人扱い”であることについて、萩原本部長はこう話す。

「それが全てとは思いませんが、かなり大きなウエートは占めております。うちの外国人は、今投手の方はすごくいい状態ではありますし頼っている状態なので、打者は欲しいけれどもやはり日本人枠であるということはとても重要なことでした」

 実は獲得は「6月頭くらい」(萩原本部長)には決まっていたという。ビザなど所定の手続きに時間を要したことから発表は7月19日までずれ込んだが、“枠”にとらわれない存在であったことは、ポイントだった。36歳への期待については「打撃はもちろんですが、守備が非常にうまい。総合的に活躍することを期待しています」。一塁手として2020年、2021年とゴールデングラブ賞に輝いた技にも注目だ。

 年齢を考えれば大ベテランともなるが、ビシエドは「まだ全く衰えは感じていない」と言葉に力を込める。中日時代と同じ背番号「66」のユニホームを身にまとい、今度は横浜の地で力を発揮できるか――。「ガンバリマス!」と発した日本語が、頼もしかった。

(町田利衣 / Rie Machida)

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