清宮幸太郎が“猛省”「なんであんな打撃に」 プロ初逆方向弾も…喜びより残った後悔

2回に左中間席に先制の11号2ラン「ちょっとビックリしました」
■西武 5ー4 日本ハム(25日・ベルーナドーム)
日本ハムは25日、ベルーナドームで行われた西武戦で逆転負けを喫し、痛すぎる3連敗となった。清宮幸太郎内野手は2回にプロ8年目で初めての逆方向弾を放ったが勝利には結びつかず、9回の第4打席を“猛省”した。
2回無死一塁。難敵・今井の154キロ高め直球を捉えると、高く舞い上がった打球は左中間スタンドに吸い込まれた。先制の11号2ランに「プロに入って逆方向に(本塁打を)打ったことがなかったので、あれを逆方向というのかはわからないですけど、ちょっとビックリしました。いい感触でした」とうなずいた。
しかし笑顔はない。「やはり、最後打ちたかったですね」と振り返ったのは、1点を追う9回の場面だ。先頭の郡司が右前打を放って出塁。清宮は1ボールからの2球目、142キロの外角チェンジアップを引っ掛け遊ゴロ併殺打に倒れた。「チェンジアップも頭にあったし、何であんなバッティングになっちゃったのかなって思うと悔しいですね」と唇を噛んだ。
4点リードの7回、逆転を許したネビンの3ランの際には一塁の守備位置でガックリうなだれた。「やっぱ北山に勝たせてあげたかったので。2桁(勝利)がかかっていましたし。そこはみんなわかっていたと思いますけど、あの瞬間に消えてしまったので……」。せめてチームの勝利へと挑んだ9回の最後の打席だったが、空回りしてしまった。
ソフトバンクが勝利したため優勝マジックは「2」まで減り、4ゲーム差に離された。逆転Vは極めて厳しい状況に追い込まれた。新庄剛志監督は「全員でひとつのゲームを取りに行くだけ」と悔しさを押し殺し、気持ちの切り替えを強調した。戦いはまだ、終わっていない。「うちはもう、最後までやるっていうこと」と言い聞かせるように口にした。
(町田利衣 / Rie Machida)