巨人・山崎伊織へ“不可解”な判定「厳しい」 首ひねる杉内コーチ…右腕はマウンドで憮然

山崎は3回に3失点目につながるボークを宣告された
■DeNA 6ー2 巨人(11日・横浜)
巨人・山崎伊織投手が11日、横浜スタジアムで行われたDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦に先発したが、6回5安打4失点で敗戦投手となった。3回にはレギュラーシーズン中もなかったというボークからリズムを崩し、3点目を失った。杉内俊哉投手チーフコーチは「何がボークなのかわからなかった」と首を捻る判定だった。
山崎が2回に1点を許し、迎えた3回だった。安打と犠打で1死二塁すると蝦名に左前適時打を浴びた。1死一塁で打席に迎えた次打者の桑原に2球目を投じたあと、一塁へ牽制を入れると、その動作に対してボークが宣告された。
山崎はマウンド上で憮然とした表情をみせていた。杉内コーチがタイムをかけてマウンドに行き、落ち着かせようと“間”をとったが、山崎は再開後、カウント3-1から桑原に死球。その後、筒香の右翼線への適時打で3点目を失ってしまった。
試合後、杉内コーチは「正直、何がボークかわかんなかったんですよね。伊織はボークを取られることはシーズン中も1回もなかったので。あれを一発でボークって言われちゃうとちょっと厳しいですよね」と困惑した様子だった。
「シーズン中もあるんだったら注意のしようがあるんですけど、一発ボークなんでね。その辺は映像を見ながら確認したい。あそこで取るってことは多分どの審判が見てもボークと思うんでしょうから。ちょっと映像を見て確認しています。そこは」と、判定を受け止めていた。
チームは2-6で敗戦。12日の第2戦で敗れると終戦となる。杉内コーチは先発を託す戸郷について「もう崖っぷちなんでね、開き直って投げるしかないと思いますから。先に点を与えない、そのへんの気持ちは強く持って、初回からいってほしいなと思います」と期待を寄せた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)