「謎の魚」が転機、ロッテのイベントを支える“生みの親” 球団スタッフが秘めた思い

夏のイベント「BLACK SUMMER WEEK」の裏側に密着
「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeチャンネルでは、パ・リーグタイトルパートナーであるパーソルホールディングス株式会社が企画した『パ・リーグ裏側密着中「パーソルカメラ」』を公開している。2025年の第5弾はロッテ。7月下旬に行われた夏のスペシャルイベント「BLACK SUMMER WEEK」の裏側を30台以上のカメラが捉えた。
最初に密着したのはエンターテインメントグループ・球場演出/パフォーマー担当の奈良林希さん。2011年にマリーンズの仕事を始め、当時は球場イベントを制作する会社で業務委託として勤務。2017年にマスコットキャラクター「謎の魚」を作ったことが転機となり、2018年に球団職員となった。
学生時代に専門的な分野で学んだわけではなく、新卒からZOZOマリンスタジアムで球場演出の腕を磨いた奈良林さん。2025年の「BLACK SUMMER WEEK」では、全イベントの演出を担当。試合前には演出ミーティングや中継ミーティングなどを行い、試合中は球場演出全体を見守り、イベントの成功に貢献した。
堪能な語学力を駆使し、世界とつながる営業担当
次に紹介するのは、ライツ・イベント営業グループの松本明さん。松本さんはZOZOマリンスタジアムがある、千葉県千葉市美浜区の出身。自身も野球をプレーし、ジュニア・マリーンズという子ども向けのファンクラブにも入っていたなど、根っからのマリーンズファンだ。
新卒で外資系IT企業につとめ、のちにコンサルティング会社に転職。社会人になって地元を離れてからも、マリーンズが家族との接点となり、2021年に球団職員となった際には、家族が疑似「入団会見」を開いて祝福してくれたそうだ。
密着日、松本さんは「BLACK SUMMER WEEK」来場者の記憶に残す狙いで立ち上げたフレグランス施策の設置場所を、エステーの担当者に案内。また、堪能な語学力を駆使し、新規事業の打ち合わせに臨むなど幅広く業務に貢献した。
街にマリーンズを根付かせる、アパレル担当の挑戦
おしゃれなアパレルが販売されることも「BLACK SUMMER WEEK」が人気な理由の一つ。そんなイベント用のアパレル商品企画を任されたのは、転職して1年目・マーチャンダイジンググループの吉井武蔵志さんだ。
兵庫県西宮市出身の吉井さんは、小学校から野球をプレーし、観戦にもよく出かけたそうだ。プロになる夢を諦めた後は、スポーツに関わる仕事を目指し、新卒でスポーツ用品メーカーに7年間勤務。商品企画を担当してきた。現在は、新商品の開発から、店舗レイアウトまで多岐にわたる仕事をこなし、頭角を現している。
一つ一つのグッズ開発の先に、街にマリーンズを根付かせる未来を見据えている吉井さん。「千葉とか幕張の街がマリーンズロゴで溢れている。そんな世界を作りたい」と熱い思いを届けてくれた。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)