侍Jでも躍動…ドラ1が秘めた“特殊能力” 恩師が見た成長のワケ「恵まれている」

ロッテ・西川史礁【写真:小林靖】
ロッテ・西川史礁【写真:小林靖】

青学大OBのロッテ・西川が結婚を発表

“王者”の力を見せつけた。第56回明治神宮野球大会は18日、大学生の部の準決勝が行われ、2人のドラ1を擁する青山学院大が八戸学院大に8-2で勝利。大会連覇へ王手をかけた。

 試合前には嬉しいニュースが飛び込んだ。同校OBのロッテ・西川史礁(みしょう)外野手が結婚を発表。安藤寧則監督は「前もって聞いてはいたんですけど、素直におめでとうと言いたい」と笑顔で祝福した。

 15日、16日に東京ドームで開催された「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」では、追加招集ながら2試合ともにフル出場。2戦合計で3安打2打点を挙げる活躍を見せ、侍ジャパンでも存在感を発揮した。

 ルーキーイヤーの今季は打率.281、117安打をマークするなど、新人離れした打撃センスを遺憾なく発揮してみせた。しかし春先は打率.132に落ち込むなど、2度の2軍降格を経験。決して順風満帆な1年ではなかった。

 2軍降格後は、サブロー監督と打撃改造に取り組み、復調の兆しを掴んでいった。6月中旬に1軍復帰すると、驚異の月間打率.441を記録。その後も好調を維持し、最終的には規定打席に到達。最下位に沈んだチームの“光”となった。

恩師が語る西川の“特殊能力”「恵まれている」

 プロ1年目から活躍した背景に、西川ならではの“特殊能力”があると安藤監督は話す。

「もちろん本人の頑張りですけど、恵まれていますよね」。安藤監督によると、周囲の人や環境面に恵まれる“運”を引き寄せる力があるという。オフには西川の復調を支えたサブロー氏が1軍監督に就任。支えてくれる妻との入籍など、初めてのシーズンには成長につながる“出会い”が数多くあった。

 運を味方につける弛まぬ努力を続ける22歳は、来季はどんな飛躍を見せてくれるだろうか。「プロ2年目、3年目になると相手も研究してくる。現状に満足せずに成長していって欲しいですね」。大学時代の恩師は笑顔でエールを送った。

(井上怜音/ Reo Inoue)

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