大谷翔平、イチロー、各界から長嶋茂雄さんを追悼 高市早苗首相「党派を超えて魅了」

政財界やスポーツ界、芸能界から多数の献花
6月3日に89歳で死去した長嶋茂雄さんを追悼する「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が21日、東京ドームで開催された。ドジャースの大谷翔平投手やマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏、高市早苗首相がメッセージを寄せたほか、各界の大物が続々と献花に訪れた。
まず高市首相からは「長嶋さんが今を生きる人々にもたらした、はかりしれない、後世に残した数えきれない功績に感謝の念と敬意を捧げたいと思います」とメッセージが流された。阪神ファンを公言している高市首相だが、「政治の世界では『党派を超えて』という言葉がよく使われます。プロ野球の世界にもG党、虎党など、様々な呼び名がありますが、長嶋さんの誰にも愛されるお人柄は、まさに党派を超えて多くの方々を魅了しました」と述べ、長嶋さんの影響力と功績を称えた。
大谷は「長嶋さんと初めて食事をご一緒させていただいたとき、僕はその姿に後光がさしていると感じました。そういう風に見える方は初めてだったので、今でもその衝撃をよく覚えています」と初対面で感じた衝撃に言及。「つないでいただいたバトンを、次の世代に渡していくのが私の、そして私たちの使命だと今は強く思っています」と続けた。
イチロー氏は「野球の存在を世に知らしめてくださった長嶋さんのご功績は計り知れません。愛した野球に心血を注がれ、ご自身が多くの人々からの憧れの対象であることを理解され、憧れられる立ち居振る舞いとは何なのかをとことん追求され、完璧に表現された唯一無二の方です。理屈ではなくフィーリングでプレーするスタイル、本当の天才ってこうなんだなと感じておりました」と、あらためて長嶋さんの存在を絶賛した。
現役時代に「ONコンビ」として一時代を築いたソフトバンクの王貞治球団会長、愛弟子だった松井秀喜氏(ヤンキースGM付特別アドバイザー)、俳優の北大路欣也氏が「お別れの言葉」で思いを語った。ドジャースの大谷翔平投手やマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏らが追悼メッセージを寄せた。
巨大スクリーン手前には約50メートル幅の祭壇が設置。さらには現役時代のユニホームや天覧試合でのホームランバット、国民栄誉賞の記念品など、長嶋さんにゆかりのある品が展示されていた。
(Full-Count編集部)