“監督・松井秀喜”にOB期待の声も…本人は苦笑い 明かす現状と未来「今でも大好き」

巨人OB・松井秀喜氏【写真:小林靖】
巨人OB・松井秀喜氏【写真:小林靖】

ジャイアンツ・ファンフェスタ“延長戦”

 誰もが期待する監督就任に対する考えに、含みを持たせた。巨人OBの日本一メンバーが集結した「ジャイアンツ・ファンフェスタ“延長戦”~2002年優勝メンバー同窓会~」が23日、東京ドームで開催され、清原和博氏や松井秀喜氏らが出席した。

 同じくOBの高橋尚成氏はVTR出演。松井氏に質問を投げかけた。「松井さん、いつユニホームを着て、監督をやるんですか?」。スタンドから拍手と歓声が起こる中、こう続けた。「ジャイアンツもですけど、ヤンキースの監督もあるんじゃないか。ぜひメジャーリーグ初の日本人監督をヤンキースでやってもらいたいと思っております」。

 これに対して松井氏は「きょうは、そういう会じゃない。分かってないんです、そういうことを」と返答。巨人の現役選手、首脳陣らによるファン感謝祭後のイベントであるため「あくまでも今は、ジャイアンツの(監督の)阿部慎之助をみんなで応援するということなんです」と話し「ヤンキースの指導者はどうかと話せば皆さん『なんだ、あいつは?』となるでしょ」と続けて大きな拍手を受けた。

 松井氏の監督像を問われた元ソフトバンク監督の工藤公康氏は「いつかはやってほしいなと思います」と回答。「いつかは、その姿を見てみたいという思いは強く持っています」と続けるとスタンドから大きな拍手が起こった。

「もちろん今でもジャイアンツが大好きだということ」

 同様の質問を受けた清原氏は「やっぱりこれだけたくさんのファンがいる。ファンの気持ちが1つあると思いますね」と将来の就任を期待。「いつかそういう日が来ると思いますし、見てみたいなと思いますね」と力を込めた。

 ふたたび話を振られた松井氏は「もう1回聞くの?」と苦笑い。「私が思うことは、もちろん今でもジャイアンツが大好きだということ。私の気持ちは今でもジャイアンツ」。慎重に言葉を選びつつ、変わらぬ巨人愛を強調した。

 松井氏に対する根強い監督待望論。チーム状況などタイミングも鍵となるが、元同僚もファンも、その思いは変わっていない。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

RECOMMEND

CATEGORY