西武・栗山巧、来季限りでの引退を表明 25年目で「締めくくり」…会見は異例の生配信

同い年の中村剛と並びパ・リーグ最年長、来季プロ25年目
西武・栗山巧外野手は24日、埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉を行った。終了後に会見を行い、ライオンズ一筋プロ25年目を迎える来季をもって現役引退することを明らかにした。「私、栗山巧は、2026年シーズン、僕自身の25年目を迎えるシーズンで、締めくくりのシーズンとさせていただくことを報告します」と話した。
栗山は同い年のチームメート・中村剛也内野手と並びパ・リーグ最年長の42歳。今季1軍ではわずか出場11試合、打率.087(23打数2安打)に終わり、本塁打と打点はなかった。
発表の理由について栗山は「ファンの皆さんにしっかりプレーを見てもらいたい。そういう思いから、こうなりました」と話した。来季のプレーについては「何を感じてもらえるかが重要。技術的なことは伝えていくことは難しいかもしれないですけど、やっていく姿であったりとか、シーズンを締めくくるにあたって、後輩たちがああいう風になりたいなと思ってもらえるような。そういうのを感じてもらえたら」と話した。
今季は2軍で調整に努め、イースタン・リーグでは60試合出場、打率.238(147打数35安打)。「今シーズンは1軍ではしっかりした成績というのは出せなかったですけど、ファームの方で頑張ってやっている選手と一緒に練習できて、学び、発見もあった、楽しく過ごせたシーズンだった」。球団も栗山の人柄と豊富なキャリアを買い、来季の契約を結ぶ方針を固めていた。今回は2000万円減の年俸6000万円(金額は推定)でサインした。
兵庫・育英高から2002年ドラフト4位で入団。2008年には最多安打のタイトルを獲得した。2021年には通算2000安打を突破。ベストナインに4度(外野手として3度、指名打者として1度)輝き、ゴールデン・グラブ賞も1度獲得している。今季までの通算成績は2312試合出場、2150安打、128本塁打914打点85盗塁、打率.277。実直な人柄で知られ、2012年から2016年までの5年間、チームのキャプテンを務めるなど、抜群の存在感を放つ選手でもある。
会見は栗山の希望もあり、球団公式YouTubeでもライブ配信された。
(Full-Count編集部)