侍Jの正捕手の人選が「一番難しい」 打撃、リードよりも…和田一浩氏が語る“絶対条件”

侍ジャパンメンバー読者アンケート結果を分析
第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝メンバーで、西武や中日で活躍した和田一浩氏がポッドキャスト番組「Full-Count LABー探求のカケラー」に出演。2026年第6回WBCのメンバーについて言及した。捕手の人選が「一番難しい」とし、番組が事前に行った予想メンバーのアンケート結果とともに持論を展開した。
「キャッチャーは一番難しいですね。誰がでるのか。多分3人ですかね」
10月中旬に締め切った、番組が実施した侍ジャパンメンバーの予想アンケート。捕手部門では全体の31.4%を獲得した坂本誠志郎(阪神)が最多得票。若月健矢(オリックス)が28.6%と僅差での2位だった。
和田氏が坂本のリード面について「まずは腹が据わっている」と評価。「例えばまっすぐでホームラン打たれました。(次の打席で)平気でまたまっすぐで入る」という。ただ、ここまでは打者の裏をかくリードとしては“セオリー”でもあるという。
ここで打者は次は変化球という心理になりがちだが、和田氏は「そこで裏をかいて、まっすぐでいくんですよ」と苦笑する。「まっすぐ、まっすぐで行けるキャッチャーなんです。下手したら3球連続。そうするとバッターは迷う。配球的に見ると“え?”っていう感じですけど、結構バッターの心理を突いている。ないだろうっていう球を選択できるキャッチャー」と“クセ者”であると語った。
「やっぱり腹の据わり方ってのは一番かなと。優勝しているキャッチャーですからね」。優勝経験は捕手の評価に大きな意味をもたらすと考えている。「打てるキャッチャー、肩が強い、リードが……と言うんですけど、やっぱり優勝なんですよね。チーム力もあると思うけど、キャッチャーの出来次第で優勝は左右されると思っているので。最近で優勝しているキャッチャーって坂本なんですよ」
坂本はクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズなど短期決戦で結果を残している。それだけに「優勝しているか、していないかっていう評価を僕は絶対するべきだと思います」などと力説した。また、若月については「魅力は肩ですかね。本当にスローイングがすごくいい。例えば後からいって足の速い選手が来た時とかにも刺されないぞ、とか」。盗塁阻止要員での起用案も掲げた。

番組の収録後に開催となった「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」では、岸田行倫(巨人)が同点の場面から代打勝ち越し3ランを放つなど存在感を示した。侍ジャパンの“扇の要”に専門家もファンも注目している。