西武・平良海馬は3億円で更改 源田と並びチーム最高年俸…来季は“先発”明言、WBC出場にも意欲

契約更改後の会見に応じた西武・平良海馬【写真:宮脇広久】
契約更改後の会見に応じた西武・平良海馬【写真:宮脇広久】

チーム最多の54試合に登板し4勝2敗31セーブ、防御率1.71

 今季パ・リーグのセーブ王に輝いた西武・平良海馬投手が26日、埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円増の3億円でサインした(金額は全て推定)。2024年の2億5000万円を上回り自身最高額での契約で、源田壮亮内野手と並びチーム最高年俸。来季は「先発でやります」と、先発復帰を明言した。

 今季はチーム最多の54試合に登板し、4勝2敗31セーブ8ホールド、防御率1.71。52回2/3を投げて53三振。守護神としてチームを支えたことが高く評価され、1億円アップを勝ち取った。2年ぶりの先発復帰に関しては、「サイ・ヤング賞を獲るくらいの気持ちで。レベルの高いピッチャーを目指したいです」と意欲を見せた。

 今井達也投手と高橋光成投手がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指しており、先発ローテーションを担っていた2人が同時に抜ける可能性が高いが「先発が2人抜けるので、自分にとっても大事なシーズンになる。できるだけ(投手陣を)リードしていきたい」と力強く言い切った。

 また、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けては「先発として調整しますが、選ばれたら、中継ぎでも先発でもロングリリーフでも、どこでもできるように準備したいと思います」と、出場に意欲を示した。

 平良は将来的なメジャー移籍の意志を示しているが「今日はしていないです。行く時はおそらくポスティングになるので、球団の判断かなと思います」と、この日、球団とメジャーに関する話はなかったことも明かした。

 平良は過去に2度、契約更改を保留したことがあるが、この日は一発サイン。保留1度目は34ホールドを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した2022年オフ。先発転向を直訴するも、球団側に受け入れられず保留。しかし2回目の交渉で先発転向の約束を勝ち取り契約した。

 翌2023年には先発で11勝7敗、防御率2.40をマークし“有言実行”の活躍。昨季(2024年)は故障とチーム事情により、シーズン中盤から中継ぎに回った。そして昨年オフ、1回目の契約更改交渉では、先発復帰を望む平良とリリーフ続行を求める球団側が折り合えず保留。2回目の交渉で平良の方が折れる形で契約を交わしていた。

 ただ、今オフはすでに西口文也監督が「平良は来年先発です」と明言。平良も「リリーフより、先発で倍のイニングを投げた方がチームへの貢献度が高い」という持論をもっており、希望する先発で2026年シーズンに臨むこととなる。

(Full-Count編集部)

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