鷹・近藤は現状維持5.5億円で更改 故障続きで反省「何もできていない」…WBCは「準備したい」

開幕直後に腰を手術…移籍後最少の75試合出場にとどまる
ソフトバンクの近藤健介外野手が28日、みずほPayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸5億5000万円(金額は推定)で来季の契約にサインした。7年契約の3年目となる今季は通算100本塁打、300二塁打をマーク。一方で故障に苦しみ、移籍後最少の75試合出場にとどまった。
会見場で近藤は「怪我がありながら、出た試合でしっかり活躍して、リーグ連覇と日本一に貢献してくれたといってもらいました。143試合出られなかったのは申し訳なかったですが、そういう言葉をいただいたので、来年、より頑張らないといけないなと思いました」と意気込んだ。
今季は開幕直後に腰の手術を余儀なくされると、復帰後も左足のかかとや左脇腹の痛みに見舞われた。移籍1年目の2023年は本塁打と打点の2冠、昨季は首位打者に輝き、リーグMVPも受賞したが、今季は75試合の出場で打率.301、10本塁打、41打点で無冠に終わった。
「日本一になった時はめちゃくちゃうれしかったんですけど、ふと我に返ると、何もできていないなというのが一番なので。今は怪我なく1年戦えるようにトレーニングも始めてますし。去年も最後、リーグ優勝の時には出られなかったので。しっかりグラウンドに立って優勝を迎えたいなと思います」
来季は残り121本に迫った通算1500安打を視野に入れる32歳。来年3月には野球日本代表「侍ジャパン」の2連覇がかかるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も控える。「今年のシーズン、本当に試合に出ていないので、どうなるか分からないですけど。そこを目指して準備したいですし、今は出られる体を作りたい」と話した。
日本ハム時代の同僚、大谷翔平投手(ドジャース)は既に大会への参加を発表。WBCへの思いが強まったかと問われた近藤は「それは関係ないですね。だから出たいとかはないです」とコメント。大谷の出場については「もちろん。出てもらわないと困るので」と話した。
“球界最強打者”との呼び声も高い近藤のキャリアにとっても、重要な1年となりそうだ。
(Full-Count編集部)