新人王の燕・荘司宏太が4200万円で更改 新“守護神”奪取を宣言「一番注目を浴びる瞬間」

契約更改交渉を終え会見したヤクルト・荘司宏太【写真:町田利衣】
契約更改交渉を終え会見したヤクルト・荘司宏太【写真:町田利衣】

3000万円の大幅アップ「納得がいく契約になった」

 セ・リーグ新人王に輝いたヤクルトの荘司宏太投手が4日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円アップの年俸4200万円(金額は推定)で来季契約にサインした。荘司は「1年間離脱もありましたけどよく頑張ったということを伝えられました。高い評価をしてくださって、本当に納得がいく契約になったかなと思っています」と、球団からの高い評価に感謝した。

 セガサミーからドラフト3位で入団した今季、45試合の登板で2勝1敗28ホールド、防御率1.05の好成績。プロ初登板から12試合連続無失点などブルペンを支えた。左腕はプロ1年目のシーズンを「しんどいときもありましたけど、たくさんのファンに囲まれて投げきれたのはいい経験ができましたし、1年で終わらず来年もしっかり結果を残していければいいなと今思っています」と振り返った。

 チームは最下位ながら、球団では2019年の村上宗隆以来、6年ぶりの新人王を手にした。「勝っている場面の登板や引き分けているときの登板を何十試合と経験できた。そこで自分のパフォーマンスができたのは良かったのかなと思います」と手応えを語るも、100点満点では70点の自己評価。「離脱したというのもありますし、勝っている場面のホールドシチュエーションも2、3回こぼしているので。完璧は難しいかもしれないけど不可能ではないと思っているので、そこも取れたら今季100点をあげられたかなと思います」と胸中を明かした。

 ただ、チームに貢献する活躍が認められ1年目で大幅増を掴んだ。荘司は昇給分の使い道について「なかなか親孝行ができなかったので、なにか両親が喜ぶものなのか旅行なのか、親孝行に使っていきたい。旅行が一番かなと思っています。今季30試合以上応援に来てくれたので、プレゼントしようと思っています」と、両親への“恩返し”を口にした。

 来シーズンに向けて今季は固定できなかった守護神の座を目標に掲げ、「中継ぎの中で一番注目を浴びる瞬間だと思うのでそこは目指すところではあるかなと思います。守護神を来年は獲りにいきたい。しっかり目標にしてチャンスがあれば掴めるように頑張りたいと思います」と2年目の来季へ、さらなる飛躍を誓った。

(町田利衣 / Rie Machida)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY