ヤクルト清水昇、1500万円減に「最下位の宿命」 村上が退団確実も「強くなったら格好いい」

1500万円減の7500万円で更改「活躍すれば周りの評価はまた戻ってくる」
ヤクルトの清水昇投手が4日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1500万円ダウンの年俸7500万円(金額は推定)でサインした。「昨年に比べて多少は成績、試合数は上がったんですけど、いいポジションで投げられなかったことにはすごく僕も球団も、そこの意見は合致していたので」と振り返った。
2020年から2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得した右腕だが、2024年は17試合で防御率7.27と苦戦して4000万円大幅ダウンで更改。プロ7年目の今季は開幕戦でサヨナラヒットを浴び敗戦投手となり「最初の1か月、2か月をどう辛抱強く投げられるかが大事なんだなと思いました」と反省。最終的には35試合の登板で0勝2敗1セーブ5ホールド、防御率4.74だった。
今季の減額提示には「納得したかというと話は別ですけど、各球団いろいろな選手の上がり幅を見ていたら羨ましい気持ちもありますけど、最下位の宿命、活躍しなかった宿命でもあるので、投げて活躍すれば周りの評価はまた戻ってくるので、そこは自分の中で納得してサインをしました」と淡々と話した。
オフには石橋貴明さん、元日本ハムの杉谷拳士さんと帝京高OBの現役選手による毎年恒例の「帝京会」が開催された。石橋さんからは「そろそろいいポジションに戻ってこいよ」とハッパをかけられたそうで、「シーズン終わったときに言われるセリフは心に沁みるものもありますし、だからこそ頑張らないといけない部分もあるので。うれしい気持ちもありつつ、身が引き締まる思いになったかなと思います」と表情を引き締めた。
来季は主力の村上宗隆内野手がメジャー挑戦のため退団することが確実。「村上が抜けて弱くなったとか、スターがいなくなったと言われるのは目に見えてわかることなので、いなくなって強くなったら格好いいかなと思いますし、池山監督がスターになれればなおさらいいと思うので、池山監督を(来年の)10月、11月にいい思いさせたいと思っているので頑張りたいと思います」と巻き返しを誓った。
(町田利衣 / Rie Machida)