ロッテ藤岡、名誉挽回の決勝2ランも…同僚の祝福を「覚えていない」ワケ
「こういう結果になることはそうはないので、まずはしっかり守備をやりたい」
殊勲者を出迎えるベンチ前のハイタッチ。藤岡はチームメートからの声を「あまり覚えていない」という。「前の守備(送球ミス)があったので、あまり切り替えることができなかったというのがあったので。種市の勝ちを消してしまったというのは本当に申し訳ないと思います」。失策のことが頭から離れなかった。「こういう結果になることはそうはないので、まずはしっかり守備をやりたいなという思いが強い。今日は反省が大きいかなと思います」と勝利の余韻ではなく自らのミスを深く反省し、今後への糧としていた。
ペナントレースも残り20試合を切り、今後の1戦1戦の勝敗が重要となってくる。「本当にミスが命取りになってくるので、しっかり守備をやらなくてはいけないですし、守備の面で考えないとダメだという部分が出てきたので、そこを早く修正できるように頑張りたい」。この日のヒーローは改めて守備の重要性を省みて、自らにハッパをかけた。
井口監督からも「守備のミスを取り返してくれた。今年はシーズン最後まで戦うと(選手たちに)言っている。2度離脱しているので、それをしっかり取り返してほしい」と活躍を期待されている2年目の遊撃手。「こうやってチャンスをもらえたのでCSへ向けて頑張ります」。すべてを乗り越える覚悟で、残り試合も戦い続ける。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)