ロッテ藤岡、名誉挽回の決勝2ランも…同僚の祝福を「覚えていない」ワケ

ロッテ・藤岡裕大【写真:荒川祐史】
ロッテ・藤岡裕大【写真:荒川祐史】

失策直後に復帰戦を飾る1号2ラン「迷惑をかけていたので、絶対に打ちたい」

■ロッテ 8-6 オリックス(1日・ZOZOマリン)

 右大腿二頭筋損傷で登録を抹消されていたロッテ・藤岡裕大内野手が1日、1軍に復帰し「8番・遊撃」でスタメン出場。自らのミスをきっかけに同点とされた直後の7回、名誉挽回となる今季1号決勝2ランを放ち、復帰戦を飾った。

 7月20日に右大腿二頭筋損傷(肉離れ)で今季2度目の抹消となっていた藤岡。2度の肉離れに「試合を見るのも辛いくらいだった」と自らを責めることもあったという。だが、「しっかり治さないとまた同じことが起きる」と慎重にリハビリを続け、8月24日の2軍戦(対ヤクルト)に代打で実戦復帰。2軍の6試合で19打数11安打(打率.579)の成績を残し、この日の1軍復帰となった。

 復帰1打席目は四球を選び出塁。迎えた2打席目は4回、無死一、三塁の場面から中犠飛を放ち、チーム初得点。この回一挙5得点の猛攻へとつなげた。しかし7回、2死から3番・吉田正の遊ゴロを、藤岡が一塁へまさかの悪送球。これを起点にオリックスが2点を追い上げ、6-6の同点に追いつかれた。

 雪辱の機会はすぐに訪れた。直後の7回裏、1死から中村奨がオリックス6番手・近藤から左中間を破る二塁打を放つと、「ピッチャーにすごい迷惑をかけていたので、絶対に打ちたい」と藤岡がこの日4度目の打席へ。「真っ直ぐだけ狙って、思い切って行くつもりだった」。高めボールゾーンの直球にその言葉通りにバットを振り抜き、打球はロッテファンで埋め尽くされた右翼席へと吸い込まれた。

 復帰初安打は、今季1号となる勝ち越し2ラン。「1軍復帰したばかりで、まだ体が元気ということもありますが、やっていることはある程度できたと思います」と会心の一発を振り返り、「これからどんどんいい結果を残していければ」と今後の打撃での貢献を誓った。

「こういう結果になることはそうはないので、まずはしっかり守備をやりたい」

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