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3年後の世界一奪還へ 侍ジャパン・小久保監督へと受け継がれる王貞治氏の教えとは

侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督(42)がプロ野球のキャンプを精力的に視察した。11月にはMLB選抜との親善試合も予定されている。これまでとは違い、長期的な視野に立って日本代表を強化しようと、日本野球機構と一丸となり、戦略を進めている。

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練習でできないことは試合でもできない

 侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督(42)がプロ野球のキャンプを精力的に視察した。チームの主力選手だけでなく、特に若い選手に声をかけるなど、広い視野を持って各球団をまわった。11月にはMLB選抜との親善試合も予定されている。これまでとは違い、長期的な視野に立って日本代表を強化しようと、日本野球機構と一丸となり、戦略を進めている。その先にあるのは2017年に開催される第4回WBCでの覇権奪回だ。

 小久保監督はホークス時代に世界のホームラン王、王貞治氏(現ソフトバンク会長)や巨人時代に原辰徳監督に仕えた経験を持つ。両氏は第1、2回のWBC優勝監督。特に王貞治監督からは強い影響力を受けている。

 たとえば、技術面だ。過去にこんなことがあった。

 ヒットメーカーであるイチローが、オリックス時代にフルスイングでスタンドにボールを運んでいた。ホームランバッターのような豪快なスイングだった。普段の打席のイメージとは離れていたため、懐疑的な目も向けられていたが、王監督は違った。

「練習でこれだけのことができるという全力を、イチロー君はやっている。練習でできないことは試合でもできない」

 世界で最も多くホームランを打った男は、本塁打の極意を一番理解していた。パワーだけでなく、体の使い方、間の取り方。その観点から、イチローがホームラン性の打球を放つそのバットの振りは、スイングスピードを速めるトレーニングの賜物であると説明した。

 それを聞いた小久保氏は感銘を受けた。それからスイングスピードを上げることを心がけた。「そのおかげでスイングスピードが衰えることなくできました」。そう話すように、球界を代表するホームランバッターへと成長していった。ボールを無意味にスタンドに運んでいるのではないイチローのアーチ。それを一瞬見ただけで理解した王監督の目に、大きな衝撃を受けた。

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