黒田博樹や田中将大の負担増か? ヤンキースエースのCC・サバシアが開幕戦で不安を露呈

ストレートを狙い打ちされたサバシア

 ヤンキースのエース、CC・サバシア投手の衰えが開幕戦アストロズ戦で顕在化し、昨年に引き続き、プレーオプ進出に暗雲が漂っている。ESPNがこの試合の調査結果として分析している。

 開幕戦で戦力的に格下と目されたアストロズに2-6と完敗を喫したヤンキース。先発ローテーションの1番手、サバシアは6回、99球を投げ、ストライクは68球、8安打、6三振、1四球で6失点を喫した。

 狙い打ちされたのは速球だったという。速球で締めくくった14度の打席で2本の二塁打とホームラン1本を含む6本のヒットを許した。サバシアの速球に対する相手の打率は実に4割2分8厘だったという。まさにつるべ打ちの状態だった。

 失点以上に深刻なのはその球速だ。この日の速球の平均時速は89マイル(143キロ)で、2009年からキャリアで最も遅いスピードとなっている。ちなみに2011年シーズンは平均93・7マイル(150・8キロ)、2012年は92・2マイル(148・4キロ)、2013年は91マイル(146・4キロ)と下降線をたどっている。

 昨年は14勝13敗でキャリアワーストの防御率4・78に終わった。速球の被打率は3割1分3厘で、メジャーの先発陣で下から7番目だったというが、開幕戦では急激に悪化している。

 一方、サバシアにとって初戦に打ち込まれることは珍しい話ではない。キャリア11試合目の開幕先発となったが、これまでの成績も振るわなかったとESPNは報じている。11試合で54回1/3を投げ、34失点。通算防御率は5・80だ。

 インディアンス時代は開幕戦5試合に先発し、通算防御率は4・23だったが、ヤンキースでの6試合では0勝3敗(3試合は勝敗つかず)。防御率は7・71と惨憺たる結果となっている。しかも、2012年から3年連続で2回までに4失点を喫している。

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