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100年間で2人目の偉業 データが示す田中将大の圧倒的な投球

ヤンキースで開幕から好調なピッチングを続ける田中将大。その日本人右腕に対して、日米のメディアで大々的に取り上げているのは、クオリティー・スタート(QS)率が100%であることだ。

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11試合連続クオリティースタートという偉業

 勢いが止まらない。シーズンの3分の1を経過した時点で、ヤンキース加入1年目の田中将大投手が早くもエースの地位を手にした。先月31日(日本時間今月1日)のツインズ戦では8回を投げ、4安打9奪三振1失点(自責0)と好投。今シーズン8勝目(1敗)をマークした。この安定感を維持していけば、今月中の二桁勝利も時間の問題。登板日次第ではあるが、オールスターに選ばれ登板する可能性も十分ある。

 その日本人右腕に対して、日米のメディアで大々的に取り上げているのは、クオリティー・スタート(QS)率が今季のメジャーリーグで唯一の100%であることだ。

 QSとは先発投手が6回以上を自責3以内に抑えることだが、メジャーデビューから11試合連続でQSを続けている田中は、大リーグの公式記録が残されている1913年以降では、ヤンキースで初。メジャー全体でも、1973年にエクスポズでプレーしていたスティーブ・ロジャーズ以来、100年で2人目の偉業となっている。

 エクスポズ一筋だったロジャーズはメジャー13年間で393試合に先発し、158勝152敗、防御率3・17の成績を収めた投手。オールスターにも5回出場している。その右腕はデビュー登板となった1973年7月18日アストロズ戦の8回2失点から、同9月25日のメッツ戦の6回2失点まで16試合連続でQSを続けた。

 ロジャーズの記録まであと5試合に迫っている田中だが、同選手よりも優れている点は奪三振の数だ。

 ロジャーズはその16試合の間で1試合最多の奪三振は7個。16試合で59奪三振に留まっている。一方の田中はすべての試合で5奪三振以上、11試合ですでに88奪三振。ESPNによると、メジャーデビュー11試合で8勝以上、80奪三振以上は1900年以降で田中が初めてだという。

 ロジャーズの1年目は10勝5敗、防御率1・54。田中はその数字を超えられるだけのピッチングを続けている。今季、ヤンキースの先発投手で8回を投げ切ったのは田中のみ。しかも3度もある。常に勝利を義務付けられたヤンキースの中で、これだけの数字を残し続けるマー君のピッチング。シーズン3分の1にしてすでに歴史に名を刻む田中だが、その活躍はまだ序章にすぎない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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