松坂大輔が前回敗戦のブレーブス戦でリベンジ メッツ監督も「タフな相手にいい投球をしてくれた」

松坂「個人的なことよりも勝利が欲しかった」

「前回やられているし、個人的には同じ相手とできるのはチャンスだと思った。何とか抑えられて良かった」

 7日(日本時間8日)のブレーブス戦で先発した松坂大輔投手はそう振り返った。今月1日の対戦で5失点を喫している相手。ナ・リーグ東地区首位を走るチームにリベンジに燃えた右腕は今季最長の7回を投げ、6安打3奪三振2四球で無失点に抑える好投を見せた。

 3回まではヒットと四球で毎回ランナーを背負う苦しいピッチング。3回は一死から連打を浴び、1、2塁とピンチを招いたが、4番のJ・アップトン、5番のJ・ヘイワードをレフトフライに打ち取った。「よく打たれている打者だし、大事なところになると思っていた。イメージ通りです」。粘りの投球を見せる松坂を打線も援護。2回、3回と1点ずつ挙げてリードを2点に広げた。

「最初から最後まで何事もなく、というのはないので。ランナーを出しながら粘り強く投げていくのが自分だと思う。前回できなかったけど、今日はそれができた」

 そう話す松坂は4回以降、徐々に調子を上げてブレーブス打線に得点を与えなかった。今季最長の7イニングを投げ終えた時点で100球に達し、勝利投手の権利を持ったまま降板。リリーフ陣に後を託した。

 しかし、メッツのブルペンがピリッとしなかった。8回に3失点と逆転され、松坂の4勝目は幻に。しかし、メッツは直後にグランダーソンの本塁打で追いつくと、延長11回にテハダのサヨナラヒットで何とか勝利を収めた。

 ここまで3連敗を喫していた松坂は6月10日のブルワーズ戦以来、約1か月ぶりの白星はならなかったものの、「個人的なことよりも勝利が欲しかった。強いチームなので、すんなり勝たせてくれなかったけど、最後に勝てたので、良い試合だったと思う」と素直にチームの勝利を喜んだ。

 7回無失点ピッチングで勝利に貢献した右腕をメッツのコリンズ監督も高く評価。「(松坂は)途中から立ち直った。タフな相手にいい投球をしてくれた。いい仕事をした」と労い、一時追いつかれながらもサヨナラ勝ちで連勝を飾ったことに、「とても大きい。このような試合を落とすわけにはいかなかった。8回までは理想的な展開だったが、相手は勝ち方を知っている。最後のアウトをとるのが難しかった」と話した。

 松坂はこの日、100球を投げストライクは63球、防御率は3・32となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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