マリナーズの岩隈久志が3イニング連続被弾も6回3失点で13勝目 昨年の勝利数にあと「1」に迫る

粘りの投球で13勝目を手にした岩隈

 マリナーズの岩隈久志投手が本拠地でのナショナルズ戦に先発し、6回5安打3失点で13勝目(6敗)を挙げた。3イニング連続本塁打を浴びながら、6奪三振無四球でクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)にまとめる粘りの投球。味方打線の援護もあり、早くも昨季の14勝(6敗)にあと1勝に迫った。

 岩隈は初回、2死から二塁打を浴びたものの、4番のラローシュをセカンドゴロに打ち取り、無難にスタートを切った。

 しかし、その後は思わぬ展開が待ち受けていた。2回。1死から内角高めに甘く入ったカーブをハーパーに捉えられると、打球は右翼スタンドへ。痛恨の先制ソロを浴びた。さらに、3回には先頭打者のシューホルツへのツーシームが真ん中に入り、またも一発を許す。センターのフェンスをギリギリで越えるソロで、2点目を失った。

 一方、マリナーズ打線もその裏の攻撃でアックリーがタイムリーを放ち、1点差に。プレーオフ進出に向けて4連敗は阻止したいだけに、反撃に出た。

 ただ、岩隈は直後にまたも被弾してしまう。4回1死からハーパーへのスプリットが高めに浮き、この日2本目の本塁打をバックスクリーンへと運ばれた。まさかの3イニング連続被弾。1試合3本塁打も今季最多で、再び点差を2点に広げられた。

 5回は本塁打を浴びていたシューホルツを見逃し三振に打ち取るなど、三者凡退に仕留めた岩隈。本塁打以外は危なげない投球を続ける。すると、その裏に再びアックリーのバットが火を噴いた。1死1、2塁からライトへと逆転3ラン。一気に試合をひっくり返した。

 6回もマウンドに上がった岩隈は、逆転してもらった直後の重要なマウンドで本領発揮。ワースを空振り三振、ラローシュを中飛、デズモンドを遊ゴロとクリーンアップを三者凡退に難なく仕留め、この回でマウンドを降りた。

 この日は86球でストライクは57球。防御率は2・90となった。

 マリナーズは救援陣がリードを守り抜き、5-3で勝利。連敗を3で止めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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