自己最低打率も契約更改で大幅増 ホークス今宮が評価される理由とは

打撃不振も守備で貢献、本人も驚く2000万円増の9000万円

 年の瀬も迫り、各球団の契約更改も着々と進んできた。主力選手の更改も行われており、連日、新聞紙面やテレビのスポーツニュースをにぎわしている。

 去る12月16日。ヤフオクドーム内にあるソフトバンク球団事務所で、2年連続の日本一に輝いたチームの不動の遊撃手、今宮健太が契約更改交渉の席に着いた。7000万円から2000万円増の年俸9000万円。交渉時間わずか20分。納得の表情での一発サインだった。

 決して、満足のいくシーズンではなかった。序盤から打撃の形が定まらないまま、低空飛行続き。スタメンから外れることもあり、8月には約1週間に渡ってベンチスタートの屈辱を味わった。142試合(先発133、途中出場9)で打率2割2分8厘、7本塁打、45打点。打率は、主力に定着した12年以降で最低の数字に終わった。

 打撃成績の面で言えば、契約更改での大幅アップは難しいと言わざる得ない状況だった。だが、フタを開けてみれば、2000万円のアップ。これは記録、成績には表れづらい今宮の多大なチームへの貢献度が反映されたからこその評価だった。

 今宮といえば、3年連続ゴールデングラブに輝いたように、鉄壁の守備がチームを支えている。今季の遊撃手での守備成績は以下の通りになる。

142試合
刺殺218 補殺382 併殺55 失策11 守備率.982

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