球界を席巻する“大阪桐蔭勢” 西武中村を打ち取る鍵は「高低」にあり!?

おかわり君の弱点を今季の特徴から分析

 大阪桐蔭高出身の選手が日本球界を席巻している。特に打者の活躍は目覚ましく、所属球団で主軸を任される選手は多い。

 その中でも代表格といえば、西武の中村剛也内野手、日本ハムの中田翔内野手だろう。中村は今季37本塁打で自身6度目となるホームラン王に輝き、中田は自己最多の30本塁打、102打点をマーク。ともに球界を代表するスラッガーとして他球団に恐れられている。

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2015年 中村剛也のヒートマップ

 もっとも、怖さはありながらも、“穴”も多いというのが長距離砲にありがちな特徴。中村と中田を抑えようとした場合、どんな配球をするべきなのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏に、今季の2人の結果球の球種別成績、そしてヒートマップ(コース別打撃成績)から探ってもらった。今回は中村編。

 西武の主砲は直球に対しては打率3割3厘と強さを見せているが、高めのボール球は5マス合わせて17打数無安打(※ヒートマップ参照)と1本もヒットが出てない。これは強打者の1つの特徴でもあると野口氏は指摘する。

「彼だけではないけど『ロングヒッターで振りの大きいタイプ』『どちらかというと重心を軸足に残したまま回転で打つタイプ』となると、高めのストレートが前に飛ばない。前に飛んでもこういう結果になる。140キロ後半とか、そこまでいかなくても142、43キロとか、条件は必要でしょうけどね」

 高めの直球を打ちにいった結果、打ち損じてポップフライになるというケースが多くなっているようだ。

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