「自分でポジションを奪え」 「捕手・森友哉」を育てる西武の方針とは?

キャンプでは「捕手一本」で練習を続けた森、「やることは“てんこ盛り”」

 西武の森友哉が、捕手としての“独り立ち”を目指して、キャンプから練習を続けている。その圧倒的な打力から、昨季は高卒2年目にして打線に欠かせない存在となり、138試合出場で打率.287、17本塁打、68打点。しかし、主にDHとしての出場で、外野を守ることはあっても、マスクを被る試合はなかった。

 チームには炭谷銀仁朗という絶対的なレギュラーがいるが、今季は本職で1軍出場を目指す森。キャンプから猛練習を続けているものの、実戦では守備での課題が目立ち、「捕手・森」としては厳しい現実を突きつけられている。

 現在の野球界で待望となっている「打てる捕手」となるべく、森にはどんな未来が待っているのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手として活躍し、現在は野球解説者を務める野口寿浩氏は、2月上旬に宮崎・南郷キャンプを視察。西武首脳陣から育成方針を聞いたといい、「森の将来を考えると、少しホッとした部分はあります」と話した。

 森はキャンプ中、「捕手一本」での練習を続けていた。「ブルペンにもしっかり入っていましたし、あの練習を見ていると他のポジションを守っているわけではないので、キャッチャーで出られればというところだと思います」。実際に練習を見た野口氏は、こう振り返った。

 ただ、やはり現実は甘くないようだ。今年から就任した田口昌徳バッテリーコーチも、現時点では捕手として実力不足と見ているという。

「田口さんは『ブランクがあるし、今年が3年目なので、そんなに甘いもんじゃない』と言っていますから。『高卒で入ってきて、1年目の途中から打つ方で使われて、2年目に全くキャッチャーをやっていないで、3年目でいきなり正捕手になれるかと言ったら、そんなに甘いもんじゃない』と。僕もそう思うんです。やらなければいけないことは“てんこ盛り”だと思います」

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