広島・緒方監督、コリジョン適用サヨナラ勝ちに納得の表情「確信あった」

指揮官「これで週末からの悪い流れを断ち切ることができた」

 広島は14日、マツダスタジアムで行われた西武戦に3-2でサヨナラ勝ちした。ホームでのクロスプレーの結果、今季から適用されたコリジョンルールで判定が覆ってのサヨナラ劇となったが、試合後の緒方監督は「確信があった」と言い切った。

 クローザーの中﨑が9回2死から同点弾を浴びた直後の結末は、後味の悪いものとなった。2死一、二塁の場面で、途中出場の赤松が放った一打は、二遊間をゴロで抜けてセンター前へ。前進守備の秋山の好送球で、ホームはタッチアウトとなったが、走者の菊池が大きく外に回り込む形となったプレーに、緒方監督はすぐさま抗議にベンチを飛び出した。

「今シーズンは、何回も同じようなプレーを目の当たりにしたし、他のチームの同じようなプレーも見てきた。それで何度も判定が覆ったところを見ていたからね」

 審判団の協議の結果、判定はセーフとなり、試合が終わった。コリジョンルールの適用が、初めて勝敗を決するケースとなったが、指揮官は「今年はこのルール改正でやってきたわけだから」と、納得した様子だった。

 先週末の仙台では、終盤の逆転劇で連敗を喫していた。この日の試合でも守護神が打たれ、今季初の3連敗が頭をよぎった直後のサヨナラ劇だった。緒方監督は「今日も最後に打たれて追いつかれた形になったが、野手がカバーしてくれた」と攻撃陣を褒め、「これで週末からの悪い流れを断ち切ることができた」と笑顔を見せた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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