イチロー伝説は強肩から始まった 米メディアが初レーザーの衝撃を回顧

デビュー当時「保守的な」米球界をレーザービームで黙らせた

 15日(日本時間16日)敵地でのパドレス戦で日米通算4257安打とし、ピート・ローズの持つ歴代最多安打数(4256本)を抜いたマーリンズのイチロー外野手。17日(同18日)ロッキーズ戦では代打出場してセンター前安打を放ち、メジャー通算安打を2980本に伸ばし、次なる金字塔の3000本安打まで残り「20」とした。

 最近では「ローズ超え」や「メジャー通算3000安打」と打撃成績ばかり注目されるが、イチローといえば走攻守三拍子そろった選手。米テレビ局「CBSニューヨーク」公式サイトでは、「イチローはMLB安打王ではないが、それでもレジェンド」と題した特集記事で、2001年にメジャーデビューを果たした当時のレジェンドの姿を振り返っている。

 10年連続200本安打の達成や、2004年にはシーズン262安打を放ってメジャー新記録を樹立するなど、今現在、16年のメジャー生活でイチローが残した功績を疑う者は誰もいない。だが、2001年当時「野球界は常識を覆したり外部者を褒めたりすることをためらう保守的な場所」で、懐疑的な見方を示す向きが多かったという。

 そんな周囲の声を黙らせたのは、実はバットではなく、代名詞ともなった「レーザービーム」と呼ばれる強肩を生かした好送球だった、と記事は続ける。「まだメジャーデビューから10戦にも満たない」2001年4月11日の敵地アスレチックス戦でのこと。ラモン・ヘルナンデスの右前打を捕球すると、間髪入れることなく三塁へパーフェクト送球をし、一塁走者テレンス・ロングを刺したプレーは、今でも語り草になっている。

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