代打に継投…データ重視のラミレス監督、ズバリ采配で広島行きゲット!

死球退場の梶谷に代わった関根が貴重な中犠飛

 延長11回、伏兵・嶺井の決勝打をDeNAの守護神・山崎康が守り切った。2死一、二塁で4番・阿部を142キロのツーシームで右飛に打ち取ると、立ち見席を含めた三塁から左翼側を埋め尽くしたベイスターズ・ファンの絶叫にも似た歓喜の声が敵地・東京ドームを揺らした。

 本拠地の巨人ファンを圧倒する応援だった。見事ファーストステージ突破に導いたラミレス監督は、試合終了後、真っ先にナイン全員をつれて三塁から左翼側を埋め尽くしたベイスターズ・ファンに深々と頭を下げた。

「ここまでこれたのは、本当に熱い声援を送ってくれたファンのお陰。まず感謝の気持ちを表したかった」

 データー重視のDeNAラミレス監督は、左投手で巨人打線と勝負するというプラン通りの鮮やかな采配を見せた。さらに、新人監督とは思えぬ冷静さも随所で披露。試合に「1、2番の出塁が試合の鍵を握る」と語っていたが、初回に2番・梶谷が右手甲に死球を受けて退場するアクシデントが発生しても、落ち着いて対処した。

 梶谷の代走として、打席では「何よりつなぐ意識が強い」という関根を起用。堅実な守備も買って、そのまま右翼の守備に就かせた。すると、2-2の同点で迎えた2回、石田、桑原の連打で二、三塁になったところで、関根が貴重な中犠飛。指揮官は「いい仕事をしてくれた」と、期待に応えた関根を褒めた。

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