ヤンキース元4番打者の「終わらない旅」 異色のミュージシャン転身

現役時代は4度の世界一に貢献、現在はジャズ・ギタリストのバーニー・ウィリアムズ氏

 メジャーリーガーの引退後の進路は様々で、指導者やメディアなどの一員として球界にとどまる人も多い。その中で異色の存在といえば、ヤンキース一筋で16年プレーし、4番を打つなどワールドシリーズ4度の制覇に貢献した名選手バーニー・ウィリアムズ氏だ。

 現役時代からCDをリリースするなど音楽の才能を発揮していた同氏は2006年を最後に事実上引退し、ジャズ・ギタリストとしてミュージシャンに転身。現在、ニューヨーク近郊でライブを行うなど音楽活動を行っている。

 現役時代は強打好守の中堅手としてスマートなプレースタイルでファンを魅了。ヤンキースのOBが集まる毎年恒例の「オールドタイマーズ・デー」に出席すると、ファンから一際大きな声援を浴びるなど、今でもニューヨークでの人気は健在だ。

 憧れを抱く現役選手も多く、イチローが2012年途中にマリナーズからヤンキースに移籍した際、同氏がつけていた背番号51をつけることを遠慮したほど。これには同氏も感激したらしく、「とても感謝している。彼とは球界のいい友人として接してきた。彼が配慮してくれたことはとても光栄だ。日本で素晴らしいキャリアを残した後、米国でも大きな実績を残した。日米両方で野球殿堂入りする初めての選手になる」と敬意を払う。

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