巨人にとって「最大の補強」に? 元選手が語る名コーチ田代富雄の“人間力”
多村、村田、吉村…大砲育成のスペシャリストは「人間として大きい」
昨年、巨人はリーグ2位に終わり、4連覇を逃した。今オフは、西武から脇谷亮太内野手がFAで復帰。ロッテからルイス・クルーズ内野手、MLB通算122本塁打の実績を持つ前ヤンキースのギャレット・ジョーンズ外野手と2人の新外国人を獲得するなど、V奪回に向けて着々と打線の強化を進めてきた。
そんな中、意外なポジションの“補強”が、チームに好影響をもたらすことになりそうだ。今オフ、2、3軍の「ファーム巡回打撃コーチ」への就任が発表された田代富雄氏だ。
1973年のドラフト2位で大洋(現DeNA)に入団し、1991年に現役を退くまでホエールズの主砲として278本塁打を放った。引退後は1997年から横浜の2軍打撃コーチに就任。多村仁志(現中日)、金城龍彦(前巨人)、村田修一(現巨人)、吉村裕基(現ソフトバンク)らを育て上げ、2007年からは2軍監督に。2009年には大矢明彦監督の休養に伴い、1軍監督代行も務めた。
打者育成のスペシャリストについて、ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏は、現役生活晩年の2009年、2010年に横浜2軍で田代氏のもとでプレーした経験を振り返り、「巨人にとっては大きい(補強)ですね。本当に人間として大きな方です」と話す。