山本昌氏が忘れられない瞬間 引退試合で“レジェンド”の心を動かしたもの

昨季限りで引退した左腕が改めて敵軍ファンにも感謝、「たくさんの温かい声援をいただいた」

 元プロ野球選手の山本昌氏が7日、都内で行われた「日本フェアプレイ大賞 2015-2016」の表彰式にゲストとして参加。昨年10月7日の自身の引退試合について振り返り、改めてファンに感謝した。

 この日、行われた「フェアプレイの日記念イベント」では、山本幸輝さん(応募時小学6年生、現在中学1年生)の作品「なににでも敬意を持つ」が「日本フェアプレイ大賞 2015-2016」の大賞として表彰された。相撲の立会いで待ったをかけた際、琴勇輝がお詫びの礼をした瞬間をテレビで見て感動し、山本さん自身も私生活からしっかり礼をすることを心がけているという内容で、山本昌氏は「山本くんの作品を見せていただ時に非常に感動しました」と話した。

 さらに、選考委員の有森裕子氏、大山加奈氏とともにトークショーを行った山本氏は、自身が経験したフェアプレイについて聞かれると、すぐに昨季の自身の引退試合を挙げた。

 中日にとってのシーズン最終戦は、敵地マツダスタジアムでの広島戦だった。広島はまだクライマックスシリーズ進出を目指している状況だったが、山本氏は「広島カープは勝てばCS進出という大事なゲームだったわけですけど、私の引退登板を許可してくださいました。マウンドに上った時、ドラゴンズファン、そしてカープファン、たくさんの方の温かい声援をいただきました」と振り返る。

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