【ポストシーズン展望】プレーオフ進出チームが出そろったア・リーグ。Wシリーズに駒を進めるチームは?

筆頭候補は、リーグ最高勝率のレッドソックス

 ダルビッシュ有の所属するレンジャーズがワイルドカード決定戦でレイズに敗れ、ア・リーグも163試合目でプレーオフ進出チームが出そろった。優勝候補の順当勝ちに予想外の躍進と、今年も様々なチームがレギュラーシーズンを沸かせた。レッドソックス、タイガース、アスレチックス、インディアンス、レイズの中から、ワールドシリーズに駒を進めるのはどこか?

 筆頭候補は、リーグ最高勝率のレッドソックスか。昨季、屈辱の地区最下位に沈んだ名門は、ジョン・ファレル新監督の下で躍進。リーグ1位の得点を記録した攻撃陣は強力で、デビッド・オーティズ、ダスティン・ペドロイヤといったチームの顔に加え、新戦力のマイク・ナポリもヤンキース戦で7本塁打を放つなど貴重な役割を果たした。

 投手陣では、先発の柱であるジョン・レスターが期待通りの働きを見せ、7月末にホワイトソックスから加入したジェイク・ピービーも活躍。開幕9連勝を飾りながら、首を痛めて離脱していたクレイ・バックホルツも9月に入って復帰した。

 そして、何よりも守護神に定着した上原浩治の存在が光る。8~9月にかけて37打者連続アウトを記録するなど、危なげなく試合を締める。9回までリードすれば必ず勝てるという安心感は、チームに自信をもたらしている。それだけに、終盤戦にやや調子を落としたセットアッパーの田澤純一の投球が鍵を握りそうだ。

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