どうなる? 来季の日本人メジャーリーガーの去就

川崎宗則はFAとなり、日本球界復帰か

 レッドソックスが1918年以来となる地元でのワールドシリーズ制覇を達成し、今季のメジャーリーグは幕を閉じた。ここからは本格的なオフシーズンに突入。FA選手の動向などが連日、メディアを賑わすことになる。11月1日には、ブルージェイズで大人気だった川崎宗則(32)に対して球団が来季契約の選択権を行使しないことを発表するなど、日本人選手の行方も気になるところ。イチロー(40)のヤンキース残留も微妙で、現時点であらゆる可能性が考えられる。

 まずは、ワールドシリーズが終了したことで正式にFAとなった選手から見てみたい。昨オフにヤンキースと1年契約を結び直した黒田博樹(38)は、球団側が残留を熱望。ブライアン・キャッシュマンGMも「戻ってきてもらいたいと思っている」と明言している。本人は昨年までと同じように単年契約を望んでいると見られ、まずは1410万ドル(約13億9000万円)のクオリファイング・オファーが出されそうだ。ただ、右腕の今季年俸は1500万ドル(約14億8000万円)だけに、クオリファイング・オファーを拒否しても、それ以上のオファーが改めて出される可能性がある。

 一方で、キャッシュマンGMが「日本への復帰や他球団が獲得に動くという噂も常にある。今後の状況を見極めなければいけない」と話すように、広島への復帰も選択肢の1つであることは間違いない。さらに、古巣のドジャースが楽天・田中将大(25)を獲得できなかった場合、黒田を呼び戻すという情報もある。引退の可能性は低いと見られるが、どんな決断を下すだろうか。

 メッツからFAとなった松坂大輔(33)は、残留が濃厚か。今季はインディアンスでメジャー昇格を果たせず、8月下旬にメ軍に移籍。いきなり3連敗と苦しんだが、その後は変化球主体の新たな投球スタイルで復活。3連勝でシーズンを終えた。コリンズ監督の続投も決定し「彼のようなベテランが必要。必ず獲得リストに入る」と話している。年俸も安く済み、計算できる戦力と見られているだけに、メジャー契約が舞い込むかもしれない。

 川崎もチームが100万ドル(約1億円)での契約延長の選択権を行使しなかったことでFAに。メジャー契約での残留は厳しかったということになる。地元紙では、マイナー契約を結び、メジャーに昇格した場合は条件が上がるスプリット契約の可能性が報じられているとともに、トロント・サン紙の記者は「ムネは日本に戻るようだ」とツイートするなど情報は錯綜している。ソフトバンク復帰という結末もあるか。

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