プロ野球で見られる“改名” 片岡の3度目はある?

“改名”で心機一転

 西武からFA宣言し、移籍先が注目される西武・片岡治大内野手(30)。「治大」と書いて「ヤスユキ」と読む。本名は片岡保幸で「ヤスユキ」だが、東京ガスでプレーしていた2004年のドラフト3巡目で西武に指名された際、それまでケガが多かったことから「易之」(ヤスユキ)に“改名”して、プロの門を叩いた。

 入団後は西武の主力選手として活躍。07年から4年連続で盗塁王、また2009年にはWBC日本代表にも選ばれ、巨人の原監督からも高い評価を受けた。しかし、一昨年は左肩を負傷。さらに昨年は右手首を手術したこともあり、昨オフに運気が変わるように、自身2度目の改名を決断した。それが現在の「治大」だ。

 だが、片岡は2013年シーズンもケガに悩まされている。左膝を痛めて約3か月間、戦線離脱し、72試合の出場に留まった。そして現在はFA権を取得し、移籍を視野にいれるなど、野球人生の転機を迎えている。新天地が決まった後に登録名を三度変更するということもあるかもしれない。

 昨オフは巨人の亀井善行外野手も「義行」から改名。今年はキャンプ序盤にふくらはぎを痛めるなど出鼻からつまずいたが、シーズン終盤にコンディションを上げ、最後は日本シリーズでスタメン出場もした。改名にはまずまずの効果はあったと言える。

 楽天の松井稼頭央も以前は和夫だった。日本ハムの陽岱鋼も陽仲寿から登録名を変更後にブレークするなど、好結果を生むケースも多い。変更の理由は心機一転というものがほとんど。精神的に強い選手であっても、活躍のためなら何にでもすがりたいというのが本音のようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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