ヤンキース入りしたエルズベリーはメジャー史上18人目の1億5000万ドル超え 過去の巨額契約の明暗は?

「お金を上手く使った」と評された5人

 ジャコビー・エルズベリーのヤンキース入りは、宿敵レッドソックスからの移籍という事実以上に、その巨額の契約が話題となっている。7年1億5300万ドル(約156億6000万円)の価値は本当にあるのかを、これからの活躍で証明していかなければいけない。米全国紙USAトゥデーによると、総額1億5000万ドル(約152億7600万円)以上の契約は、これがメジャー史上18度目。同紙は、過去の大型契約について、妥当な金額だったのかを分析している。

「お金をうまく使った」と評価されたのは5人。

 まずはミゲル・カブレラ(タイガース)の8年1億5230万ドル(約155億1000万円)。誰もが認める現役最強打者は、昨季から2年連続MVPを獲得。昨年は1967年以来となる三冠王にも輝いた。入団から6年間で平均38本塁打、123打点と圧倒的な成績を残し続けている。さらに、あと2年の契約を残す。同紙は「ブラボー、タイガース!」と絶賛している。

 もう1つはデレク・ジーター(ヤンキース)の10年1億8900万ドル(約192億4800万円)だ。26歳でこの契約を結んだスター選手は、10年間で8度オールスターに出場し、3度のワールドシリーズ進出と1度の世界一に貢献。平均打率3割1分と安定した成績を残した。

 アレックス・ロドリゲス(レンジャーズ→ヤンキース)も最初の大型契約は評価されている。25歳でレンジャーズと10年2億5200万ドル(約256億6700万円)を結ぶと、最初の7年間(2004年からヤンキース移籍)で2003、2005、2007年と3度のMVPに輝いた。これは年2500万ドル(約27億円)の年俸を「正当化」するものだったとされている。

 マニー・ラミレス(レッドソックス)の8年1億6000万ドル(約163億円)も価値があった。レッドソックスに2度のワールドシリーズ制覇をもたらし、特に86年ぶりの世界一に輝いた2004年にはMVPに選ばれる活躍だった。C・C・サバシア(ヤンキース)の7年1億6100万ドル(約164億1000万円)も最初の3年間の費用対効果は高かった。2009年にはワールドシリーズ制覇に大きく貢献。ただ、4年目の今季は防御率4・78とスランプに陥り、来年以降に真価が問われる。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY