マー君獲得の本命に浮上!? マリナーズが大型補強を続けるワケ

カノとの大型契約から始まるマリナーズの積極補強

 低迷が続いているマリナーズが積極補強に乗り出している。ヤンキース残留が濃厚と見られていたロビンソン・カノと10年2億4000万ドル(約247億円)の超大型契約を結ぶと、秋信守、ネルソン・クルーズらの獲得にも乗り出した。また4番候補として、ブルワーズからFAとなっていたコリー・ハートと合意。さらに、レイズのエース左腕デビッド・プライスや、ドジャースの強打者マット・ケンプをトレードで狙っていることも話題になっている。ここにきて楽天・田中将大の移籍先として最有力との声まで出始めた。弱小とされてきた球団に何が起こっているのだろうか。

 FAとなっていたカノの獲得は全米に衝撃を与えた。当初から、スター選手とヤンキースの残留交渉は難航。米国内では、カノ側は10年3億1000万ドル(約319億円)を要求し、ヤンキースは7年1億6000万ドル(165億円)の提示を譲らないと報道されていた。ただ、希望額に近いオファーを出せる球団はないため、結果的にカノ側が折れるような形で残留するとの見方が強かった。ここに割り込んできたのがマリナーズだ。当初、現実味は薄いと思われていたが、最終的にはヤンキースの提示を3年8000万ドル(約82億)も上回る額で契約にこぎ着けた。

 しかも、まだ予算には余裕があるという。総額1億ドル(約103億円)を上回る契約が必要な秋信守や、4年7500万ドル(約76億6000万円)程度を望んでいるとされるクルーズが次のターゲット。最低でも年俸1400万ドル(約14億4200万円)以上での3年契約が求められるプライスの争奪戦でも、トレード相手の最有力候補として名前が挙がっている。超有望株の右腕タイワン・ウォーカーを交換相手にしてまで、昨年のサイ・ヤング賞左腕を獲得しようというのだ。また、一部をドジャースが負担する形になるとは思われるが、もしケンプを獲得できたとしても、6年1億2800万ドル(約132億円)の契約が残っている。2001年を最後に地区優勝とプレーオフ進出から遠ざかり、近年は3位以下が定位置となっているマリナーズが、本気になっている。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY