サイ・ヤング賞を目指すダルビッシュに強力な援軍!? 秋信守がレンジャーズと合意へ

フィルダー、秋信守の獲得に成功したレンジャーズ

 ダルビッシュ有投手(27)のサイ・ヤング賞獲得に向け、プラス材料となりそうだ。レンジャーズがレッズからFAとなっていた秋信守外野手(31)と7年1億3000万ドル(約134億円)で合意すると米CBSスポーツの名物記者ジョン・ヘイマン氏が報じ、他の米国メディアも続々と追随した。

 秋信守は、今季キャリアハイの出塁率4割2分3厘を記録。今オフ未契約のFA選手の中で1番の大物だった。レンジャーズは田中将大の獲得にも強い関心を持っているが、その前に、プリンス・フィルダーに続いて大物野手との契約に成功したことになる。秋信守には古巣のレッズに加え、ヤンキース、マリナーズなど複数の球団が興味を示していた。

 レンジャーズはFAとなったネルソン・クルーズとの再契約に向けて交渉を重ねていたが、これで残留の可能性は消滅。秋信守はフィルダーとのトレードでタイガースに移籍したイアン・キンスラーに代わってリードオフマンを任されると見られ、まずは出塁することが最大の仕事となる。つまり、中軸を打つエイドリアン・ベルトレ、フィルダーの打点を増やす役割が期待される。

 最近2年、レンジャーズはプレーオフで躍進できずにいる。その前には2年連続でワールドシリーズまで進んでいるだけに、ファンは失望しており、立て直しが必要な状況だ。特に、今季は低調な打線がダルビッシュら投手陣の足を引っ張り、プレーオフ進出すら逃した。

 主軸として期待されたランス・バークマンは負傷に苦しみ、スロースターターのエルビス・アンドラスは球団の期待を裏切った。さらに、クルーズが薬物規定違反で50試合の出場停止を受け、慌ててホワイトソックスからアレックス・リオスを獲得したが、時すでに遅し。プレーオフ進出が叶わなかったのは、打線の責任が大きい。

 ただ、今オフは野手の補強でメジャーNO.1の成果を挙げていると評価されており、来季は十分に期待が持てる。ダルビッシュがある程度の失点で収めることは十分に期待できるだけに、悲願のサイ・ヤング賞獲得の鍵は、積極補強を重ねてきた打線が握っていると言えるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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