新コミッショナーに元特捜部長の熊崎氏が就任へ NPBコミッショナーの役割とは?

球界との結びつきも深い熊崎氏

 12月26日に臨時の12球団オーナー会議が行われ、そこで第12代の新コミッショナーが誕生することになりそうだ。

 名前が挙がっているのは元東京地検特捜部長の熊崎勝彦コミッショナー顧問(71)。統一球問題で引責辞任した加藤良三氏(72)の後を引き継ぐ見通しだ。

 熊崎氏とはどんな人物か。政治や検察の世界でその名を知らない者はいない名検事である。

 1983年から東京地検特捜部に勤務し、96年に特捜部長に就任。特捜部時代は「落としの熊崎」といわれ、金丸信・元自民党副総裁の5億円ヤミ献金事件でも金丸氏から自供を引き出した。

 また、88年のリクルート事件を始め、ゼネコン汚職の捜査指揮を執るなど手腕を発揮。政界捜査のプロとも呼ばれるなど、数々の異名を取った。2004年9月に退官し、その後は弁護士やメディアのコメンテーターも務めた。

 球界との結びつきも深い。2004年に企業コンプライアンス(法令順守)の担当顧問としてNPBに所属。次年度の年俸が合意に達しなかった選手、球団の間で行われる年俸調停でも活躍した。調停を終結させる参稼報酬調停委員会の委員長を務めるなど、現在もNPBで活動している。

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