マー君の移籍先に最適なのはどこ? メジャー各球団のメリットとデメリット

各球団ごとのチーム状況

 楽天が田中将大投手(25)のメジャー挑戦を容認し、米国内も大きな騒ぎに包まれている。すでに、入札に参加すると見られている複数の球団名も浮上。田中にとっては、移籍先がどこになるかでメジャーで残す成績も大きく変わってくる。ここでは、有力候補に挙がっているチームに入団した場合のメリットとデメリットを掘り下げてみたい。

【ヤンキース】

○メリット 世界一の名門球団でプレーできる喜びは、野球選手にとっては何ものにも代え難い。勝利を最優先に戦う常勝軍団で、田中の精神力の強さが存分に発揮されるだろう。メジャーで確固たる地位を築いた黒田博樹から学ぶものも多いはずだ。エルズベリー、マッキャン、ベルトランの加入でパワーアップした打線も心強い。

○デメリット 東海岸の気候は不安定で、天候不良による開始時間の遅延や、先発日の変更が多い。春先の寒さ、夏の暑さなどを考えると、仙台よりも気象条件は厳しい。また、メディアの辛辣さは全米一で、ひとたび不調に陥れば猛烈な批判にさらされる。ファンも結果を残せない自軍選手には容赦なくブーイングを浴びせる。リベラが引退し、抑えが決まっていないことも不安材料か。

【ドジャース】

○メリット 温暖な気候は間違いなくプラスに働く。雨が降ることは少なく、登板の日程が変わることはあまりないので、コンディションは作りやすい。今季、地区優勝を果たしたチーム力も本物で、プイグ、ゴンザレス、ラミレスらが揃う打線は強力。すでにカーショー、グリンキー、柳賢振が先発3本柱を形成していることで、4番手として重圧が少ない状況でメジャーのキャリアをスタートできる。

○デメリット 投手層が厚く、メジャーに対応できなければ先発ローテーション落ちも考えられる。3本柱に加えて、今オフに通算129勝のハレンを獲得。さらに、ベケット、ビリングスリーが負傷から復帰すれば、先発投手があふれかえる。

【カブス】

○メリット 若手有望株のサマージャがブレークしたものの、先発投手陣は崩壊状態。低迷するチーム再建の切り札として田中の獲得を狙っており、入団すればエースの座が約束されている。エプスタイン編成本部長、ホイヤーGMはレッドソックス時代に松坂獲得に携わっており、日本人投手に対する理解もある。藤川球児、和田毅が在籍していることも大きい。

○デメリット 低迷中とあって、打線は貧弱。しかも、ナ・リーグ中地区はカージナルス、レッズ、パイレーツら強豪がひしめき、レベルが高い。ブルペンも安定しているとは言えず、勝ち星を積み重ねるのは難しい。春先の寒さも厳しく、投球に大きな影響があるだろう。

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