レッドソックスもマー君獲りに本気?

ヤンキースとの争奪戦は実現するか?

 楽天からポスティングされた田中将大投手(25)の獲得に積極的ではないとされてきたレッドソックスだが、本心は分からない。米紙ボストン・グローブは、地元の人気球団が田中獲りに本気を出す可能性があるとする記事を掲載した。資金力は十分なだけに、これまでヤンキース、ドジャースが本命とされてきた争奪戦に新たな風が吹くかもしれない。

 同紙は、レッドソックスはビッグマーケットのチームの1つで、「ここ(争奪戦)に“潜り込んでも”驚かないでほしい」と言及。あるア・リーグ球団のスカウトは、実はレッドソックスが田中を獲得するのに、今は最適な時だと示唆しているという。すでに計算できる先発投手を6人も抱えているが、「ベテラン投手は契約を1、2年残すだけだ」と指摘。「彼らの給料はすぐにクリアになる。若い投手も抱えているが、田中は素晴らしい先発2、3番手の投手になるに違いない。私は彼らが投手陣にどんなに重点を置いているか知っている。(争奪戦に)参加するだろう」と話している。

 現時点では、ヤンキース、カブス、レンジャーズ、ドジャースが田中獲得に積極的だとされている。さらに、同紙はエンゼルス、フィリーズ、ロイヤルズ、ブルージェイズも参戦すると予想。田中は、これまでの日本人投手と比べても最高の契約を手にするという。

 レッドソックスと言えば、2006年オフの松坂大輔の獲得は失敗だったとされている。ただ、それを理由に今回のチャンスを見過ごすことはあるのだろうか? あるナ・リーグ球団のスカウトは「それは彼らの考えの中にはないだろう。彼らの頭の中には、ダルビッシュ有について回想しているに違いない」と話す。ダルビッシュの過去2年間のすさまじい投球は、それだけのインパクトがあったということだ。

 ヤンキースとの争奪戦が実現すれば、それは壮絶なものになる。ますます争奪戦から目が離せなくなってきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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