元チームメートが語る「タナカ像」 マー君の成功は間違いなし!?

田中はメジャーでも通用するボールを4種類は持っている

 紳士的なラズナーは楽天投手陣の間でもリーダー的な存在だった。昨年9月26日にチームが西武に勝利してパリーグ初制覇をした夜、同じ中継ぎの青山浩二は既に手術のために帰国していたラズナーの背番号17のユニホームを身に纏い、胴上げやファンへのあいさつを行っている。田中もそのユニホームを指さすなどして、感謝の気持ちを表していた。田中としてもヤンキースでプレーした元メジャーリーガーから学ぶことは決して少なくなかったはずだ。では、逆にラズナーから田中の成長はどう見えたのか。

「彼はずっと素晴らしく、ずっと特別だ。ただ、去年はクイックで投げたり、スピードを変えたりして、打者を惑わせるようになった。そして、自分がやっていることに自信を持っていた。彼のことを見るのはいつも楽しかったけど、去年は特別だったね」

 米国内でも絶賛されているのは制球力。マーティ記者はスカウトから「良い」ではなく「素晴らしい」と聞いているという。ラズナーはそれに同意した。

「コーナーに投げられるし、1~2インチ(約2.5センチ~5センチ)外すことも出来る。そして、複数の球種でアウトを取れる。実は、ほとんどの日本人投手は多くの球種を持っているんだ。ダルビッシュを見たことがあると思うが、彼は12個くらい球種を持っているんだ! キャッチャーはそんなにたくさん指を持ってないよね。私が思うに、田中はメジャーでも通用するボールを4種類は持っている」

 もちろん、重要なのは投球だけではない。優れた人間性、性格といった要素もメジャーで成功するためには必要になってくる。特にヤンキースでは、この部分が求められる。田中をよく知り、さらに元ヤンキーでもあるラズナーには最適な質問だろう。メジャー挑戦に向けて準備を進めたていた田中の知られざるエピソードも明かしている。

「彼は最近2年くらい英語を勉強していた。本当に熱心だったよ。楽天の外国人選手とも仲が良かった。クラブハウスでは楽しい男で、最高のチームメートだね。プロ意識も高くて、強いハートを持っている。(ヤンキースでのプレーも)大丈夫だと思う。ニューヨークのファンは厳しいけど、日本中で注目されていたし、そんなに苦にならないだろう。彼にはヤンキースのようなビッグマーケットのチームでプレーしてほしい。彼の球はダルビッシュほど強烈じゃないし、ダルビッシュほど体格に恵まれていない。でも、投球術を心得ている。だから、彼は活躍できると思う」

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