マー君が2日で12球団と面談!?

2日間で多くの球団と面会する予定の田中

 楽天からポスティングされた田中将大投手(25)が緊急渡米した。代理人のケーシー・クロース氏(50)との打ち合わせやメディカルチェックに加え、当然、メジャー球団との接触も図る見込みだ。ロサンゼルスを拠点にして、獲得を希望する球団が当地に集まり、本人と顔を合わせることになるという。

 米CBSスポーツ電子版では「田中が12球団程度と面談することになる」と敏腕記者のジョン・ヘイマン氏が伝えている。しかも、米国時間10日までに行われる予定だというのだから驚きだ。代理人のクロース氏が同席のもと元、1日に5、6球団のペースで面談を重ねることになるという。

 総額1億ドル(約105億円)という破格の規模の契約が予想される右腕は、ロサンゼルスで練習を行いながら、メディカルチェックを受ける予定。どこかの球団と入団合意に達した場合、すぐに契約を結べるようにするためだ。交渉期間は米国時間24日午後5時までと時間には限りがあるため、入念な準備を進めている。

 面談を望んでいるチームはいずれも秘密裏に田中との接触を図っているため、予定などを明かしてない。ただ、ヘイマン記者によると、ドジャース、エンゼルス、ヤンキース、ダイヤモンドバックスといったチームは以前から獲得に興味を示している。また、ブルージェイズも残りの球団の中に含まれていると見られるものの、面談を計画しているかは明らかにしていない。他にもマリナーズ、ツインズ、レンジャーズなどが獲得を目指していると見られている。

 資金面で見ると、ヤンキースとドジャースが田中獲得に向けて有力候補と見られる。ただ、ヤンキースは選手の総年俸は“贅沢税”の規定額となる1億8900万ドル(約198億4600万円)に収める方針で、状況はやや複雑だ。契約のためにはやり繰りが必要となっている。

 田中は25歳という年齢も魅力だが、日本での“投球過多”は不安材料の1つとされている。これを解消するためには、まずはメディカルチェックの結果も重要となるだろう。

 スカウトのほとんどは「ダルビッシュの方が才能がある」と認めている。ただ、マウンド上での落ち着きや存在感を高く評価している。争奪戦に加わらないある球団のGMは「田中の方が良い投手だ」と話しているという。

 田中本人と会うことで、メジャー球団のイメージは変わるだろうか。逆に、田中に意中の球団があったとしても、他球団の関係者と話しているうちに心境が変化する可能性もある。この2日間である程度の方向性が見えてくるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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