Aロッドの禁止薬物摂取の実態を関係者が赤裸々告白
アレックス・ロドリゲスの指南役がその方法を暴露
薬物規定違反で2014シーズン全試合出場停止処分を受けたヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手のドーピング指南役がその悪魔的手法を暴露し、全米で話題になっている。
米CBSテレビのドキュメンタリー番組「60 Minutes」でMLBを揺るがす禁止薬物事件の舞台となったバイオジェネシス社の創業者、アンソニー・ボッシュ氏がインタビューに登場。ボッシュ氏はAロッドに禁止薬物テストステロンを混入させた小さなグミを提供していたことを激白した。見返りとして現金1万2000ドルを受け取っていたと明かしている。
「(特注グミは)小さいのでダグアウトに座っている時に口に入れることができる。みんなひまわりの種かアメか、ガムとしか思わない」
「(経口摂取すると)当然、テストステロンのレベルが上がり、エネルギーを与える。更なるパワー、より高い集中力が高まる。更に成長ホルモンも上昇するので、相乗効果で野球(で活躍すること)がより簡単になる」
「(Aロッドは)注射嫌いなので私がプレーを向上させる禁止薬物を注射したこともあった」
「(Aロッドは)検査で引っかからないために、薬物や摂取するタイミング、効能をしっかり勉強していた。彼の目標は通算800ホームラン打者になることだった」
まさに赤裸々な告白。注射や錠剤ではなく、まさかヤンキースタジアムで打席の直前に何気なく禁止薬物を摂取していたということが事実なら、かなりの衝撃だ。
更にボッシュ氏はドーピング検査に引っかからないための手法もAロッドに伝授していたという。
「尿検査ではカップに尿を注ぎ込むが、尿の最初と最後ではなく、中間部分をカップに入れて、提出すること。代謝物は尿の最初と最後に含まれるので、これが何よりも大事になる」
かつての“共謀者”による数々の暴露がもしも真実とするならば、MLBに対し、出場停止処分撤回を求めて連邦裁判所で係争する姿勢を打ち出しているAロッドにとって、“痛恨の一撃”となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count