2014年に飛躍を期待したいプレーヤー ヤクルト・平井諒投手の剛球復活はなるか

右肩の術後の経過は順調

 2013年は飛躍の1年になると、ファンは確かに期待した。ヤクルトの平井諒投手(22)は3月29日の神宮球場での阪神戦こそ、1失点で敗戦投手となってしまったが、好調を維持し、開幕1軍の実力を2登板目から発揮。救援で、6試合連続で無失点に抑える好投を見せ、貴重なセットアッパーの一角を担っていた。

 しかし、直後に22歳の右肩は悲鳴を上げた。4月14日の東京ドームでの巨人戦を最後に、戦線を離脱。右肩のクリーニング手術を7月に行い、その後のシーズンを棒に振った。だが、昨季防御率1.42を記録した平井のキレのある球はファン、首脳陣の目に焼き付いている。万全な状態になれば、また昨年の開幕時のような投球が見られるだろう。

 ここからが本番だ。術後の経過は順調。徐々にキャッチボールの距離は広がり、不安も少しずつなくなってきた。投球の目処が立ってきたこともあり、「キャンプでアピールをして、開幕までに1軍の試合で投げられるようになりたい」と気持ちは高まっている。

 昨年はオープン戦までは順調だったが、シーズン開幕直後に右肩に違和感が生じた。その反省を踏まえながら、今年は慎重にキャンプをこなしていく予定。手術を乗り越えた分、強くなって戻ってくるはず。長いリーチから投げる剛球の復活と、飛躍を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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