Aロッドの禁止薬物使用問題で大物代理人がMLBを痛烈非難!?

ボラス代理人がFOXテレビの取材に応じる

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手が禁止薬物使用問題で2014年シーズン全試合出場停止処分を受けたスキャンダルについて、かつてAロッドと契約を結んでいた大物代理人、スコット・ボラス氏がAロッドと対立しているMLB側を痛烈に非難し、物議をかもしている。

 FOXテレビの電話インタビューに応じたボラス氏は舌鋒鋭かった。

「有名な密売人が免責されたのなら、野球というスポーツの高潔さはあまりに偏った形で行使されたと言える。有名な(禁止薬物の)密売人が野球選手だけでなく、様々なスポーツコミュニティーや若者に禁止薬物の使用をプロモートし、流通させた罪で服役するのではなく、免責され、さらには、この問題のすべての根源であるはずなのに情報の発信源となっている」

 クラブに対する強行姿勢で大型契約をもぎ取り続け、松坂大輔投手ら数々のスター選手の代理人を務めてきたボラス氏は、2000年にAロッドとレンジャーズとの当時の全米プロスポーツ史上最高額の10年2億5200万ドルの契約を成立させ、2010年まで同選手の代理人を務めてきた。

 そのボラス氏が「密売人」と名指ししたのは、禁止薬物使用問題の舞台となったフロリダ州のバイオジェネシス社の創業者のアンソニー・ボッシュ氏だ。彼はAロッドの出場停止処分を命じた薬物使用調査委員会に対し、証言や証拠書類提出などで協力。そして、2014年公式戦全試合出場停止処分決定後にはCBSのドキュメンタリー番組「60 Minutes」に出演。Aロッドに提供した禁止薬物に関するサービスやエピソードを赤裸々に暴露していた。

 そして、ニューヨークマガジンによると、MLBなどAロッドを告発する側はボッシュ氏の保護と法廷費用の支払いなどで最低でも180万ドルをボッシュ氏に提供しているという。それが事実なら驚きだ。

 Aロッドの薬物禁止問題を追及するために、MLBが本来なら最も糾弾されるべきドラッグ供給者サイドについたことを、ボラス氏は問題視している。

 同氏は「この問題(ボッシュ氏の免責状態)が修正されない限り、プロスポーツ界での禁止薬物撲滅に関する一番重要な部分に着手できない。明確な制度と(供給者などを)追及するための機関が必要だ」と力説。さらに、「こういう人間たち(禁止薬物ディーラー)が野放しにされるのなら、禁止薬物を生成し、供給する行為を促進するだろう。リーグの狙いは選手にあり、ドラッグディーラーではないということは周知の事実になってしまったのだから」と警鐘を鳴らしていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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