田中将大の高額契約で再評価されるダルビッシュ 「有はなんてお買い得だったんだ!」

レンジャーズとしては最高にお得な補強だった

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手は契約延長で年俸3000万ドル以上に。タイガースのジャスティン・バーランダー投手も年俸2570万ドル。マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス投手は年俸2500万ドルだ。

 ダルビッシュは現状でカーショーに匹敵するとまでは言えないが、ア・リーグのエリートピッチャーであることは間違いないという。これら投手陣の年俸と比較するとダルビッシュの年俸1025万ドルがいかにお得かが分かる。また、日本ハムに支払ったポスティング費を年俸に加え、契約年数で割ったとしても年俸1850万ドル。それでもレンジャーズとしては最高にお得な補強だったと言える。

 そして記事ではメジャーのスカウト陣が、田中がダルビッシュほどの実力があるのか、という質問に「ノー」と声を揃えていることも紹介。田中は確かな実力があり、メジャーでも通用するが、ダルビッシュほどの投球のレパートリーはないとスカウト陣は見ているという。

 また、日本で田中の試合を数多く視察している、あるメジャースカウトのレポートを紹介。「田中は素晴らしいスタミナと集中力を持ち、グラウンダーの打球に仕留めるタイプの投手。速球は96マイルで球種はカーブ、スライダー、カッター、スプリッター。スプリッターは出色だ。全体的にはピッチングはメジャーで通用する。ボールで言えば、スプリッターはプラスだが、他のボールはそうでもない。彼の実力と上限はダルビッシュよりも低い。それでも、確かな実力を持っており、メジャーに挑戦する準備もできている」という内容だった。

 この証言により、現状では、田中はいい選手だがダルビッシュ(クラス)ではない、と分析。ダルビッシュの契約のお得感を一層、にじませていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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