DeNAの新外国人右腕は松井秀喜と高橋尚成が認めた男

高橋尚成とは昨年もチームメイトだった

横浜DeNAの新助っ人
入団会見に臨んだモスコーソ(右)【写真:編集部】

 また、昨年は7月にジャイアンツにトレードされるまで、カブス傘下3Aアイオワでプレーした。右腕は「高橋尚成選手と同じチームにいて、いろいろと聞いた。エージェントにはチャンスがあれば日本でプレーしたいと伝えていた」と話している。尚成から日本球界の情報を収集して、環境を変えることに気持ちが傾いたようだ。一方で、モスコーソの投球を間近で見続けていた尚成は、当時から「あいつは本当にいいピッチャー。なんでマイナーにいるんだろう」と首をかしげていた。今季、2人がDeNAの先発ローテーションを形成することになったのは不思議な縁だが、どちらも実力は確かだ。

「数年前に日本のレベルがメジャーのレベルに劣らないことは分かっていた。このようなきれいな街に来られたことに感謝したい」と謙虚に話す右腕は、来日してから2日連続で食べた「ヤキニク」という日本語を早くもマスターするなど、日本の環境にも積極的に適応しようとしている。ファンにも「ジーとかジーモって呼んでもらえれば」と笑顔でアピールした。

 高田GMは「先発候補はいるけど、彼ほど経験、実績のある選手は何人もいない。ぜひともローテーションの中心で、当然二ケタは期待している」とエース級の活躍を期待する。尚成と2人合計で25勝以上が計算できるようなら、悲願のクライマックスシリーズ進出が見えてくる。

「チームに先発投手として期待されているのは分かっている。与えられた仕事を100%の力でやりたい。ベイスターズが今、優勝に向けてチームを作っているところに惹かれた。そこに貢献できるんじゃないかと思って決断した。チャンスをもらえたことに感謝したい。チームメートと優勝に向かってやっていくことを楽しみにしている」

 その言葉には意欲が溢れている。松井と尚成が認めた男が、DeNAを変えるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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